すぐに受診していただきたいサイン
「元気がない」は、待てるものと待てないものが混ざっています。次のいずれかがあるときは、様子を見ずにお電話ください。
- 歯ぐきや舌が白い・紫っぽい — 貧血やショック、酸素が回っていないサインです
- 呼吸が速い・浅い、口を開けて呼吸している(とくに猫)
- 立てない、呼んでも反応が鈍い、ふらつく
- お腹が急に張ってきた、えずくのに何も出ない
- 半日以上、水も飲んでいない
- 体が冷たい、震えている
「元気がない」だけでは、病気を絞れません
元気の低下は、ほとんどすべての病気で起こります。だからこそ、ほかに何が一緒に起きているかが手がかりになります。受診までに次のことを見ておいていただけると、診察が早く進みます。
| 見るところ | 具体的に |
|---|---|
| 食欲 | いつから食べていないか。好きなものなら食べるか、まったく口をつけないか |
| 水 | 増えたか、減ったか。飲んでいないのがいちばん心配です |
| 排泄 | おしっこの回数・量・色。便の回数と状態。出ていないなら何日目か |
| 呼吸 | 安静時に速くないか。猫は眠っているときに数えられます |
| 動き | 階段や段差を嫌がるか。痛みが「元気がない」に見えることがあります |
| 体重 | 抱いたときに軽くなっていないか |
年齢で、まず考えることが変わります
- 子犬・子猫 — 食べない時間が続くと低血糖になります。半日食べていないなら、それだけで受診の理由です。感染症や誤食も多い時期です
- 成犬・成猫 — 急に元気がなくなったときは、痛み・発熱・中毒・お腹の中の異常などを考えます
- シニア — 腎臓・心臓・ホルモンの病気、腫瘍が背景にあることが増えます。「年のせい」で片づけると、治せるものを見逃します
やらないでいただきたいこと
- 「もう1日様子を見る」をくり返さない — とくに食べていない日数は、日ごとに重くなります
- 無理に食べさせない — 吐いてしまうことがあります。食べないこと自体を記録してお伝えください
受診したら、何をするか
まず全身をていねいに診ます。体温、粘膜の色、脱水の程度、リンパ節、お腹の張り、痛みのある場所。「元気がない」の原因は、この段階で絞り込めることが少なくありません。
そのうえで、必要に応じて血液検査で臓器のはたらきと貧血・炎症を確認し、レントゲンや超音波でお腹や胸の中を調べます。どこまで調べるかは、その子の状態とご家族のご希望をふまえて決めます。一度にすべてを行う必要はありません。
血液検査で何が分かるか
