01
当院の歯科・口腔外科について
古谷動物病院の歯科・口腔外科は、歯周病をはじめとするお口の疾患に、精密な診断と安全な全身麻酔管理で対応します。品川区・旗の台を中心に、大田区・目黒区・世田谷区など東京南部からもご来院いただいています。お口の健康は、全身の健康と食べる喜びに直結します。
視診と歯科レントゲンで行う精密な診断
歯周病の8割は、歯ぐきに隠れた「目に見えない部分」で進行します。当院では外から見るだけでなく、歯科専用レントゲンで歯の根元(歯髄や歯槽骨)の状態まで確認し、本当に抜歯が必要な歯なのか、温存できる歯なのかを的確に判断します。
安全性を追求した全身麻酔下での処置
当院では無麻酔での歯石取りは行いません。恐怖や痛みを与えず、動くことによる口腔内の損傷を防ぎ、そして何より歯周ポケットの奥深くまで徹底的に清浄するために、専門的な麻酔管理下で処置します。生体モニターを用い、整形外科手術と同様の厳重な体制で安全を確保します。「高齢だから」というだけの理由で麻酔ができないわけではありません。
再発を防ぐためのアフターケア指導
歯科処置のゴールは、歯を白くすることではなく、その後の健康を維持することです。処置後は、その子の性格やご家族のライフスタイルに合わせた無理のないデンタルケアを、スタッフが丁寧にアドバイスします。二人三脚でお口の健康を守ります。
02
犬・猫の歯医者をお探しの方へ
「犬の歯医者」「猫の歯医者」を探してたどり着いた方へ、当院でできることと、来院までの流れを先にまとめます。
当院は品川区旗の台にあり、東急大井町線・池上線の旗の台駅から徒歩5分、東急大井町線の荏原町駅から徒歩3分です。品川区・大田区・目黒区・世田谷区など、東京南部の広い範囲からお口の相談でご来院いただいています。
人の歯医者と大きく違うのは、犬と猫の歯科処置には全身麻酔が欠かせないことです。口を開けたまま器具を入れ、歯ぐきに隠れた部分まで清浄し、歯科レントゲンで歯の根元を確かめる——これを起きている動物に行うことはできません。そのため当院では無麻酔での歯石取りを行っておらず、「麻酔をかけずに歯石だけ取ってほしい」というご希望にはお応えできません。先にお伝えしておきます。
費用を知りたい
抜歯の有無などお口の状態で変わるため、診察でお見積りを作成し、ご納得いただいてから予約を進めます。毎年10月〜12月は秋冬の歯科キャンペーンとして年齢別のセット価格でご案内しています。
予約したい
ご予約の方法ははじめての方へにまとめています。公式LINEやお電話(03-3788-4688)でも承ります。まずは診察でお口の状態を確認するところから始めます。
他院で「麻酔は難しい」と言われた
年齢という数字だけでは判断しません。術前検査で心臓・肝臓・腎臓の機能を評価したうえで、できること・できないことをご説明します。麻酔科のご案内もあわせてご覧ください。
03
こんなサインはご相談ください
お口のトラブルは、ご家族が気づかないうちに進行していることが多いものです。一つでも当てはまる場合は、一度ご相談ください。
- 口臭が以前より強くなった
- 歯ぐきが赤い、腫れている、または出血がある
- 歯が茶色や黒に変色している(歯石の付着)
- 食べ物をこぼす、食べるスピードが遅くなった
- 固いものを食べたがらなくなった
- 顔を触られるのを嫌がる、顔を床にこすりつけている
04
主な対応疾患・処置
Periodontal Disease
歯周病の原因は、目に見える歯石だけでなく、歯と歯ぐきの隙間(歯周ポケット)に潜む歯垢(プラーク)と細菌です。
- 超音波スケーリング:専用の機器で、歯冠(表面)の歯石を徹底的に除去します。
- ルートプレーニング:無麻酔では不可能な、歯周ポケットの奥深くにある細菌や汚染されたセメント質を滑らかに削り取ります。
- ポリッシング(研磨):スケーリング後の歯の表面には微細な傷がつき、汚れが再付着しやすいため、専用のペーストでなめらかに磨き上げます。
Tooth Extraction
当院では「可能な限り歯を残す」ことを基本としますが、重度の歯周病で歯の周囲の骨(歯槽骨)が溶け、痛みの原因となっている場合には、適切に抜歯を行うことがQOL(生活の質)を大きく改善します。局所麻酔(神経ブロック)を併用して術中・術後の痛みを最小限に抑え、抜歯後は歯肉を縫い合わせるフラップ手術で、食べカスの侵入を防ぎ治癒を早めます。
Feline Stomatitis
猫に特有の、強い痛みを伴う口腔疾患です。自身の歯垢に対して過剰な免疫反応を起こす病気で、内科治療でのコントロールが難しい場合は、口腔内の環境をリセットするための全臼歯抜歯や全顎抜歯という外科的選択肢を、根拠を持ってご提案します。
Tooth Resorption
歯が自身の細胞によって溶かされていく病気で、猫に非常に多くみられます。神経が露出すると激痛を伴うため、外からは見えない歯根の状態を歯科レントゲンで確認し、タイプに応じた適切な処置(抜歯や歯冠切除)を行います。
Deciduous Teeth & Malocclusion
生後半年を過ぎても乳歯が残っていると、永久歯が本来の場所に生えるのを邪魔してしまいます。歯並びが悪くなるだけでなく、狭い隙間に歯垢が溜まり、若齢から重度の歯周病になるリスクが高まります。避妊・去勢手術の際に同時に処置することも可能です。
Tooth Fracture
硬いおもちゃを噛んで歯が折れ、神経(歯髄)が露出すると、強い痛みと感染のリスクが生じます。神経が生きているかどうかを診断し、感染を防ぐための処置、または痛みの元を絶つための抜歯を選択します。
Oral Tumor
お口の中に「できもの」を見つけた場合、それが良性のエプリス(歯肉腫)なのか、悪性の腫瘍(メラノーマや扁平上皮癌など)なのかを早期に判定することが重要です。視診だけで判断せず、細胞診や組織検査を行い、必要に応じて周囲の骨を含めた広範囲な切除手術にも対応します。
05
診察・処置の流れ
歯科診療は、正確な事前診断と安全な麻酔管理が欠かせません。以下のステップで丁寧に進めます。
ステップ1:初診・口腔内検査
お口の状態を視診で確認し、口臭や食べにくさなどのお悩みを詳しく伺います。処置が必要と判断された場合、全身麻酔が可能かどうかを評価するための術前検査(血液検査など)の日程をご相談します。
ステップ2:術前検査
安全な麻酔管理のために、心臓・肝臓・腎臓などの機能を事前に評価します。結果に基づき、その子の年齢や体質に合わせたオーダーメイドの麻酔プランを立てます。
ステップ3:当日のお預かり・歯科処置
朝に絶食の状態でお預かりします。厳重な生体モニター管理下で全身麻酔をかけ、歯科レントゲン撮影・スケーリング・必要に応じた抜歯処置などを行います。それぞれの歯の状況に合わせて処置します。
ステップ4:覚醒・お迎え
処置後、麻酔から完全に覚醒し体調が安定するまで入院室で慎重に経過を観察します。お迎え時に、実施した処置内容と今後の注意点を詳しくご説明します。退院は当日〜数日で、大きな抜歯を伴う場合は1泊入院となることがあります。
ステップ5:経過確認・ホームケア指導
1〜2週間後に口腔内の治癒状態を確認します。炎症が落ち着いた段階で、再発を防ぐためのご自宅でのデンタルケア(歯みがきのコツなど)を、その子の性格に合わせてアドバイスします。
検査の内容は、歯科レントゲン検査・術前検査(麻酔前の検査)のページで詳しくご説明しています。
06
当院の麻酔へのこだわり
歯科処置には、全身麻酔が欠かせません。無麻酔では歯周ポケットの奥までの清浄も、歯科レントゲンによる精密な診断もできず、動物に恐怖と痛みを与えてしまうためです。当院では無麻酔での歯石取りは行わず、安全な全身麻酔管理のもとで「医療としての歯科処置」を行います。
歯科は高齢の子や小型犬・猫の受診が多い診療科です。だからこそ「高齢だから麻酔ができない」と決めつけず、術前の血液検査で心臓・肝臓・腎臓の機能を評価し、その子に合わせた麻酔プランを立てます。
秋冬の歯科キャンペーン(毎年10月〜12月) 麻酔科の詳しいご案内を見る
