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古谷動物病院古谷動物病院FURUYA ANIMAL CLINICご予約

FEEDING CALCULATOR

犬・猫の必要カロリー&給与量 計算ツール

「うちの子に、何をどれだけ?」を、その場で一緒に確かめるための道具です

毎日のごはんの「量」は、体重・年齢・避妊去勢・活動量で一頭ごとに変わります。このページでは、獣医栄養学の標準的な計算式にもとづいて、1日の必要カロリー(DER)と、お使いのフードでの給与量の目安を自動で計算できます。減量が必要な子のためのプランや、体型(BCS)の見方もあわせてご用意しました。あくまで「出発点となる目安」です。最適な量はその子の反応を見ながら、担当獣医師と一緒に調整していきましょう。

  • 栄養・食事

この記事は 院長/獣医師 大塚 元貴 が監修しています(最終監修日:)。

「よいフードを選べた。では、どれだけ与えればいいのか」——ここでつまずく飼い主さんは、とても多いです。パッケージの給与量表は幅が広く、その子の体格や活動量に合っているとは限りません。このページでは、獣医栄養学で使われる計算式をもとに、その子に合った量の「出発点」を一緒に見つけます。

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計算ツール

kg

紙に印刷したときに「どのフードで計算したか」が残ります

kcal/100g

パッケージの「kcal/100g」を入力

ドライとウェットはカロリーが3〜5倍違うため、目分量ではずれやすい組み合わせです。おやつやトッピングを足したときの割合も確かめられます。

体重を入力すると、1日の必要カロリーが表示されます。

※ 表示される数値は、獣医栄養学の標準的な計算式(RER=70×体重0.75、DER=RER×係数)にもとづく目安です。必要量には個体差があり、持病・薬・去勢避妊の有無などで変わります。実際の給与量は、体重と体型の変化を見ながら担当獣医師と調整してください。

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複数のフードを組み合わせるとき

「ドライとウェットを両方あげている」「トッピングを少し足している」——実際のごはんは、1種類だけということのほうが少ないかもしれません。計算ツールの「複数のフードを組み合わせる」にチェックを入れると、フードごとの配分をまとめて計算できます。

おやつは1日の10%まで

おやつ・ジャーキー・トッピングなど「主食以外」から摂るカロリーは、1日の10%以内にとどめ、残りの90%以上を総合栄養食(または療法食)から摂るのが基本です。国際的な獣医栄養の指針でも、大学病院の栄養科でも共通して示されている考え方です。

10%を超えると、必要なカロリーは足りていても、タンパク質・ミネラル・ビタミンといった栄養素のバランスが崩れていきます。ツールでおやつを1行足すと、それが1日の何%にあたるかが表示され、超えたときは注意が出ます。おやつをあげた日は、その分だけ主食を減らす——これが、あげながら太らせないための現実的なやり方です。

療法食に、他のものを混ぜないでください

療法食は、その病気のためにリン・タンパク質・ナトリウム・アレルゲンなどを計算して設計された食事です。他のフードやおやつを足すと、その設計から外れてしまいます。とくに食物アレルギーを調べる除去食試験の期間中は、他の食べ物・おやつ・味付きのお薬も含めて一切与えないことが必要で、少しでも混ざると検査そのものが成り立ちません。

とはいえ「療法食を食べてくれない」「何かご褒美をあげたい」というご相談は、とても多いものです。黙って混ぜるより、相談してください。その療法食で使ってよい範囲のもの、同じ目的で使える別の製品、食べやすくする工夫——選択肢は一つではありません。ご家族が続けられる形を一緒に探すのが、当院の役割だと考えています。

フードを変えるときは、7〜10日かけて

新しいフードへの切り替えは、7〜10日かけて少しずつ入れ替えるのが目安です。急に変えると下痢や嘔吐が起きやすく、そのフード自体を嫌いになってしまうこともあります。おなかが弱い子やシニアでは、14日ほどかけるとより安全です。

計算ツールの「フードの切り替えスケジュール」に、今のフードと新しいフードのカロリーを入れると、日ごとに何gずつ与えればよいかの表が出ます。ここでも量はカロリーで按分しています。ドライからウェットへの切り替えのように密度が大きく違う場合、グラムで半分ずつにすると必要量から外れてしまうためです。

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減量は「今の食事」から始めます

「目標のカロリーは1日◯kcal」——それだけ分かっても、実は動けません。今それより多く食べているのか、少ないのかが分からないからです。獣医栄養学の手順でも、減量はまず食事歴を書き出すことから始まります。

計算ツールの減量プランで「今あげている食事を入れる」にチェックを入れると、主食もおやつも1行ずつ積み上げて、今の1日の摂取カロリーを出します。そのうえで表示されるのが、次の3つです。

  1. ステップ1今の1日の摂取カロリー

    ごはんだけでなく、おやつ・トッピング・食卓からのおすそ分け・投薬に使うおやつまで含めた合計です。ご家族の誰かが別にあげている分も入れてください。減量がうまくいかない原因は、たいていここに現れます。

  2. ステップ2今日から始める量(今の8割)

    いきなり目標のカロリーまで落とすと、強い空腹から拾い食いや要求鳴きが増え、続かなくなります。国際的な指針では、今の摂取量の80%を出発点にする方法が示されています。ツールもこの考え方で、無理のない「今日から始める量」を出します。お使いのフードのカロリーを入れれば、そのままグラムで表示されます。

  3. ステップ3最終的に目指すカロリー

    目標体重をもとに算出した、減量の到達点です。始める量との差は、あえて埋めません。2週間後の体重を見てから決めるべきもので、先に「何週目に何kcal」と決め打ちしても、その子の実際の代謝には合わないからです。体重を測る日と、そのときの体重の目安は表で示します。

減量中は「量を減らす」だけでは足りません

カロリーを減らすと、タンパク質・ビタミン・ミネラルも同じだけ減ります。いつものフードをただ減らしていくと、減量が進むほど栄養が足りなくなり、落としたくない筋肉のほうが落ちてしまうことがあります。減量用に設計された食事は、カロリーを抑えたまま必要な栄養素を確保できるよう作られており、国際的な指針でも、大きくカロリーを制限する場合には推奨されています。

どこまでなら今のフードのままでよいか、どの時点で切り替えるか——ここはその子の体格・持病・食べ方で変わります。ツールの数字を出発点に、当院で一緒に決めましょう。

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この計算の考え方(獣医栄養学の土台)

このツールは、獣医療で標準的に使われる2段階の計算にもとづいています。難しく見えますが、考え方はとてもシンプルです。

  1. ステップ1安静時に必要なカロリー(RER)を求める

    まず、その子が一日じっと安静にしていても消費する最低限のエネルギー「RER(安静時エネルギー要求量)」を、体重から計算します。体の表面積に比例するため、単純な比例ではなく体重の0.75乗を使うのが特徴です。

  2. ステップ2その子の状態に合わせて調整する(DER)

    次に、避妊去勢の有無・年齢・活動量・妊娠授乳などの「状態」に応じた係数をかけて、実際に1日に必要なカロリー「DER(1日エネルギー要求量)」を求めます。同じ体重でも、活発な子とのんびりした子では必要量が変わります。

  3. ステップ3フードの量に置きかえる

    最後に、DER をお使いのフードのカロリー密度(100gあたり何kcalか)で割ると、1日に与えるグラム数が出ます。これを食事回数で分ければ、1回あたりの量になります。

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さらに詳しく知りたい方へ(参考リンク)

計算式や係数の根拠を、当院が拠りどころとする信頼できる情報源でご確認いただけます。外部サイトへ移動し、専門的な内容や英語のページを含みます。

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Q&A

よくあるご質問

この計算ツールの数字どおりに与えれば大丈夫ですか?
あくまで「出発点となる目安」としてお使いください。必要なカロリーには個体差があり、同じ体重でも代謝や活動量、去勢避妊の有無、持病によって最適量は変わります。大切なのは、計算した量を数週間与えてみて、体重と体型(ボディコンディションスコア)がどう動くかを見ながら微調整していくことです。当院では、その「答え合わせ」と調整を一緒に行っています。
計算に使う体重は、今の体重ですか?目標体重ですか?
健康を維持する目的(維持・成長)の計算では「現在の体重」を使います。一方、太り気味で減量が必要な子の場合は、減量プランのタブで「現在の体重」と「目標体重」の両方を入力します。減量では目標体重をもとにカロリーを設定するのが基本で、無理のないペースで少しずつ近づけていきます。
フードのカロリー(kcal)はどこを見ればわかりますか?
ドライ・ウェットとも、パッケージや公式サイトの成分表に「代謝エネルギー」「エネルギー」として「◯◯kcal/100g」の形で表示されています。100gあたりの数値をそのまま入力してください。袋によっては「1kgあたり」で書かれていることもあるので、その場合は10で割った値を入れてください。表示が見つからないときは、メーカーの製品ページで確認できます。
子犬・子猫や、妊娠中・授乳中の場合も計算できますか?
ライフステージの選択肢に成長期(子犬・子猫)や妊娠・授乳期も用意しており、それぞれ必要量が高くなる係数で概算できます。ただしこれらの時期はエネルギー要求の変動がとくに大きく、成長曲線の管理も必要です。表示される数字はあくまで初期の目安とし、実際の量は健康診断とあわせて個別にご相談ください。
ドライとウェットを混ぜて与えています。量はどう計算すればいいですか?
計算ツールの「複数のフードを組み合わせる」にチェックを入れると、フードごとに配分を計算できます。ドライは100gあたり350〜400kcal前後、ウェットは70〜100kcal前後と、同じ100gでもカロリーが3〜5倍違います。そのため「半分ずつ」とグラムで考えると、実際のカロリーは大きくずれてしまいます。おすすめは、ウェットを「1日1缶」のように先に決めて、残りを埋めるドライの量を自動計算する方法です。ツールでは、そのフードの行を「⚖️ 自動」にすると残りのカロリーから逆算します。
おやつはどのくらいまで与えていいですか?
1日に必要なカロリーの10%以内が目安です。残りの90%以上は総合栄養食(または療法食)から摂るのが基本で、これは国際的な獣医栄養の指針や大学病院の栄養科が共通して示している考え方です。おやつが増えると、カロリーは足りていても必要な栄養素が不足することがあります。計算ツールでおやつを1行足すと、それが1日の何%にあたるかが表示され、10%を超えると注意が出ます。おやつを与えた日は、その分だけ主食を減らして調整してください。
療法食に、いつものフードやおやつを混ぜてもいいですか?
自己判断で混ぜないでください。療法食は、その病気のためにリン・タンパク質・ナトリウム・アレルゲンなどを計算して設計された食事です。他のものを足すと設計から外れ、狙った効果が得られないことがあります。とくに食物アレルギーを調べる「除去食試験」の期間中は、他の食べ物・おやつ・味付きのお薬も含めて一切与えないことが必要で、少しでも混ざると検査そのものが成り立ちません。食べてくれない・おやつをあげたい、というご相談はとても多く、代わりの方法を一緒に考えられますので、まずはご相談ください。
フードを切り替えるときは、何日くらいかけるべきですか?
7〜10日かけて少しずつ入れ替えるのが目安です。急に変えると下痢や嘔吐が起きやすく、その子が新しいフードを嫌いになってしまうこともあります。計算ツールの「フードの切り替えスケジュール」に今のフードと新しいフードのカロリーを入れると、日ごとに何gずつ与えればよいかの表が出ます。おなかが弱い子やシニアでは14日かけるとより安全です。途中で軟便や食欲低下が出たら、いったん前の割合に戻してゆっくり進めてください。
減量させたいのですが、どのくらいのペースが安全ですか?
急激な減量はかえって危険です。とくに猫では、極端な食事制限が「肝リピドーシス(脂肪肝)」という命に関わる状態を招くことがあります。安全な減量ペースの目安は決まっており、減量プランのタブで、その子に合ったペースと到達までの目安期間を表示します。焦らず、体調を見ながら進めることが何より大切です。減量食(療法食)を使うと、必要な栄養を保ちながら安全に体重を落としやすくなります。
減量プランでは、今あげているフードの量も入力したほうがいいですか?
ぜひ入力してください。目標のカロリーだけが分かっても、それが今より多いのか少ないのかが分からなければ、実際に何をどう変えればよいか決められません。減量プランの「今あげている食事を入れる」にチェックを入れると、主食もおやつも1行ずつ積み上げて今の1日の摂取カロリーを計算し、そこから「今日から始める量」を出します。獣医栄養学でも、減量はまず食事歴を書き出すところから始めます。ごはんだけでなく、おやつ・トッピング・食卓からのおすそ分け・投薬に使うおやつ、ご家族の誰かが別にあげている分まで含めて書き出すのが大切です。
いきなり目標のカロリーまで減らしてはいけませんか?
おすすめしません。急に大きく減らすと強い空腹から拾い食いや要求鳴きが増え、続けられなくなることが多いためです。国際的な指針では、今の摂取量の80%を出発点にする方法が示されており、ツールもこの考え方で「今日から始める量」を計算します。そのうえで2週間後に体重を測り、減り方を見ながら目標のカロリーへ近づけていきます。始める量と目標の差をあらかじめ細かく決めないのは、その子の実際の代謝が測ってみるまで分からないからです。
減らしているのに体重が落ちません。どうすればいいですか?
まず、計上できていない食べ物がないか確かめてください。多頭飼育で他の子の器から食べている、散歩中に拾っている、投薬用のおやつを数えていない、といったことは珍しくありません。それでも説明がつかない場合は、体重が増えやすくなる病気がかくれている可能性があります。甲状腺機能低下症や副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)があると、食事を管理しても体重は落ちにくいままです。これらは血液検査で確かめられることが多い病気です。計算ツールでも、入力した食事量がすでに目標カロリーを下回っている場合は、それ以上減らす提案をせず、受診をご案内しています。ご自身の頑張りが足りないと考える前に、一度ご相談ください。

このページは一般的な情報提供を目的としています。実際の診断・治療方針は その子の状態によって異なります。個別の症状や薬の使い方については、 自己判断せず担当獣医師にご相談ください。