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当院の消化器科・軟部外科について
「食べる」「消化する」「出す」は、生きる力の土台です。当院では消化器の内科診療と、お腹の外科手術を同じ科が担うことで、診断から治療まで切れ目なく対応します。
原因を見極めてから治す
嘔吐や下痢は結果であって、病名ではありません。感染・食事・炎症・異物・腫瘍など、背景を検査で見極めてから、その原因に合った治療を選びます。
内科と外科を、ひとつの科で
「まず内科、必要なら外科」を同じ科で判断できるため、方針がぶれません。内視鏡での低侵襲な処置から開腹手術まで、状態に応じて最適な手段を選びます。
負担の少ない選択を優先
体を大きく切らずにすむ内視鏡や、計画的な手術で、その子への負担をできるだけ小さくします。麻酔科との連携で、高リスクな子の手術にも備えます。
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こんなサインはご相談ください
以下のような症状は、消化器の病気のサインであることがあります。くり返す・長引く場合は早めにご相談ください。
- 嘔吐をくり返す・食べてもすぐ吐く
- 下痢・軟便が続く、血や粘液が混じる
- 食欲がない・食べたがらない
- 体重が減ってきた
- お腹が張っている・触ると痛がる
- よだれが増えた・飲み込みにくそう
- 異物・拾い食い・中毒の可能性があるものを口にした
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主な対応疾患
Acute Gastroenteritis
食事の変化・感染・ストレスなどによる急な嘔吐・下痢です。多くは対症療法と食事管理で回復しますが、脱水や他の病気が隠れていることもあり、症状が強い場合は検査で原因を確かめます。
Foreign Body Ingestion
おもちゃ・骨・布・紐などを飲み込み、消化管に詰まる状態です。放置すると腸が壊死・穿孔する危険があり、緊急対応が必要になることもあります。内視鏡または手術で摘出します。
Inflammatory Bowel Disease
腸に慢性的な炎症が起こり、嘔吐・下痢・体重減少が続く病気です。食事療法・薬物療法で管理します。診断には他の原因の除外と、内視鏡による生検が重要です。
Pancreatitis
膵臓の炎症で、嘔吐・腹痛・食欲不振を起こします。犬膵特異的リパーゼ(Spec cPL)・猫膵特異的リパーゼ(Spec fPL)などの血液検査と超音波検査を組み合わせて診断し、輸液・疼痛管理・食事療法で治療します。
Hepatobiliary Disease
肝炎・胆泥症・胆嚢粘液嚢腫などです。元気消失・黄疸・食欲不振などがみられます。血液検査・超音波で評価し、内科管理のほか、胆嚢の外科的対応が必要になる場合もあります。
Megacolon / Constipation
結腸に便が溜まり、排便が困難になる状態です。特に猫に多くみられます。食事・薬による管理を基本とし、重度の場合は外科的な対応を検討します。
Urolithiasis
膀胱にできた結石が、痛みや血尿、尿道閉塞の原因になります。食事療法で溶けるものもありますが、溶けない結石や閉塞のリスクがある場合は、手術で摘出します。
Gastrointestinal Tumor
胃・腸・肝臓などにできる腫瘍です。嘔吐・下痢・体重減少・食欲不振が続く場合に疑います。腫瘍科と連携し、外科切除・内科治療・緩和ケアを含めて方針を検討します。
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診断の流れ
消化器の症状は原因が多岐にわたるため、順を追って絞り込みます。その子の負担が少ない検査から進めます。
ステップ1:問診・身体検査
症状の経過・食事・生活環境・誤食の可能性などを詳しく伺い、お腹を触診します。緊急性の有無をまず判断します。
ステップ2:血液検査・糞便検査
全身状態や炎症、膵臓・肝臓の値(Spec cPL/fPL など)、寄生虫の有無などを確認します。
ステップ3:レントゲン・超音波検査
異物・閉塞・臓器の形や厚み・腫瘤の有無を確認します。超音波は消化管の壁の状態まで評価でき、無麻酔・低侵襲で行えます。
ステップ4:内視鏡検査(必要に応じて)
胃・食道・腸の粘膜を直接観察し、異物の摘出や、確定診断のための生検を行います。体を切らずにすむ低侵襲な検査・処置です。
ステップ5:開腹手術・試験開腹(必要に応じて)
腸の奥の異物・閉塞・穿孔、腫瘍の切除などは手術で対応します。診断と治療を兼ねて試験開腹を行うこともあります。
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軟部外科について
お腹の中の臓器や皮膚・皮下など、骨以外の部分の手術を軟部外科といいます。当院では消化器の外科を中心に、幅広く対応します。
消化管・腹部の手術
異物の摘出、腸閉塞の解除、膀胱結石の摘出、胆嚢の手術など、お腹の中の手術に対応します。術前評価から術後管理まで一貫して行います。
腫瘤・できものの切除
皮膚・皮下のしこりや、お腹の中の腫瘍を切除します。悪性が疑われる場合は切除範囲を計画し、腫瘍科と連携して対応します。
避妊・去勢手術
将来の病気(乳腺腫瘍・子宮蓄膿症・精巣腫瘍など)の予防にもつながる手術です。時期やメリット・デメリットを含めてご説明します。
麻酔科との連携
すべての手術で、麻酔専任スタッフによる術中管理を行います。高齢・持病のある子の手術も、リスクを評価したうえで安全に備えます。
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当院の麻酔へのこだわり
お腹の手術は侵襲や痛みを伴うため、術中の安定した管理と術後の疼痛コントロールが回復を大きく左右します。当院では手術を行う獣医師とは別に、麻酔専任スタッフが術中のモニタリングに専従し、その子に合わせた麻酔を設計します。
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