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古谷動物病院古谷動物病院FURUYA ANIMAL CLINICご予約

NEPHROLOGY & UROLOGY

腎泌尿器科

水をよく飲む、尿の変化、食欲の低下。腎臓からのサインかもしれません。

腎臓病は症状が出たときにはすでに進行していることが多い疾患です。定期的な検査による早期発見と、ご家族と一緒に取り組む長期管理を大切に、その子の時間を守ることを目指します。

  • 慢性疾患管理

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当院の腎泌尿器科について

腎臓病は「症状が出たときにはすでに進行している」疾患です。特に猫では3頭に1頭が慢性腎臓病(CKD)を抱えるとも言われ、定期的な検査による早期発見と、ご家族と一緒に取り組む長期管理が最も重要な対策になります。品川区・旗の台を中心に、大田区・目黒区・世田谷区など東京南部からもご来院いただいています。

見えない変化を見逃さない

腎臓病は症状が出たときにはすでに進行していることが多い病気です。定期的な血液・尿検査による早期発見が、その子の時間を守ります。年に一度の検査が、数年後の選択肢を広げます。

数値の奥にある「暮らし」を診る

BUNやクレアチニンだけでなく、食欲・飲水量・体重・活動性——日常の変化を一緒に追うことが、本当の意味での長期管理につながります。検査値と暮らしの両方を見続けます。

食事・薬・日常ケアの三位一体

腎臓病の管理は病院だけでは完結しません。食事療法・輸液・在宅モニタリングを、ご家族が無理なく続けられる形でご提案します。続けられるケアが、最善のケアです。

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こんなサインはご相談ください

以下のような症状は、腎臓・泌尿器の病気が隠れているサインのことがあります。早期発見・早期対応が予後を大きく左右します。

腎臓・全身のサイン

  • 水をよく飲む・尿量が増えた(多飲多尿)
  • 食欲が落ちた・体重が減った
  • 元気がない・嘔吐が続く
  • 口臭が強くなった(アンモニア臭)
  • 毛並みが悪くなった・毛がパサつく
  • 貧血(歯ぐき・舌が白っぽい)

泌尿器系のサイン

  • 頻尿・トイレに何度も行く
  • 血尿・尿の色がいつもと違う
  • 尿が出ない・出にくい(特に雄猫は緊急)
  • 排尿時に鳴く・痛がる様子がある
  • 尿が濁っている・においが強い
  • 粗相が増えた・トイレ以外での排尿

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主な対応疾患

腎臓疾患

犬の慢性腎臓病(CKD)

Canine Chronic Kidney Disease

犬でも高齢期に多い進行性の慢性疾患です。犬では原因が特定できることが比較的多く、とくにタンパク尿(糸球体疾患)が予後を左右します。初期は無症状のため、SDMAを含む定期的な血液・尿検査による早期発見と、IRIS分類に応じた段階的な管理が大切です。

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猫の慢性腎臓病(CKD)

Feline Chronic Kidney Disease

猫の高齢期にもっとも多い病気のひとつで、3頭に1頭が罹患するとも言われます。初期は無症状のため、定期検査による早期発見が重要です。IRIS分類のStage 1〜4に応じた段階的な管理(食事療法・輸液・降圧など)を行います。

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急性腎障害(AKI)

Acute Kidney Injury

中毒(ユリ・ブドウ・不凍液など)・感染症・虚血などにより腎機能が急激に低下する状態です。早期に適切な治療を行えば回復の可能性がありますが、対応が遅れると不可逆的な障害が残ります。緊急入院・集中的な輸液が必要です。

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腎盂腎炎

Pyelonephritis

腎臓の腎盂(腎臓内の尿の溜まり場)に細菌感染が起きた状態です。膀胱炎から上行性に波及することが多く、発熱・食欲不振・背部痛が主な症状です。抗菌薬による長期の治療が必要になります。

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タンパク尿性腎症

Proteinuric Nephropathy

糸球体の障害によりタンパク質が尿中に漏れ出す状態です。高血圧・免疫介在性疾患などが原因となります。尿検査でのUPC(尿タンパク/クレアチニン比)の定期的なモニタリングが重要です。

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泌尿器疾患

犬の膀胱炎(細菌性膀胱炎)

Canine Cystitis

犬の膀胱炎は細菌の上行性感染によるものが多く、頻尿・血尿・排尿困難が主な症状です。尿検査・尿培養で原因菌を確かめ、適切な抗菌薬で治療します。くり返す場合は結石・腫瘍・内分泌疾患など背景を調べます。

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猫の特発性膀胱炎(FIC)

Feline Idiopathic Cystitis

猫の膀胱炎で最も多いのが、細菌感染によらない特発性膀胱炎(FIC)です。ストレスが引き金となることが多く、水分摂取・トイレ環境・生活の見直し(環境改善)が治療の柱になります。雄猫では尿道閉塞に進む危険があり注意が必要です。

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尿石症(結石)

Urolithiasis

ミネラルが結晶化して腎臓・尿管・膀胱・尿道に石ができる疾患です。ストルバイト結石とシュウ酸カルシウム結石が多く、食事療法による溶解(ストルバイト)や外科的摘出(シュウ酸カルシウム)など、種類に応じた対応が必要です。

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尿道閉塞

Urethral Obstruction

結石・粘液栓・腫瘍などにより尿道が閉塞し、排尿が完全にできなくなる状態です。特に雄猫に多く、緊急処置が必要です。数時間以内に対応しなければ急性腎不全・死亡に至ります。

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前立腺疾患

Prostatic Disease

未去勢の雄犬に多く、前立腺肥大・前立腺炎・前立腺膿瘍・前立腺腫瘍などがあります。排尿困難・血尿・テネスムス(いきみ)が主な症状で、去勢手術が根本的な予防・治療となる場合が多くあります。

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腎腫瘍・膀胱腫瘍

Renal / Bladder Tumor

腎臓・膀胱に発生する腫瘍です。血尿・頻尿・尿の変化が主な症状で、移行上皮癌(膀胱)・腎細胞癌などが代表的です。画像診断・細胞診で評価し、腫瘍科との連携による治療計画を立てます。

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慢性腎臓病のステージ分類(IRIS分類)

当院では国際獣医腎臓病研究グループ「IRIS」のガイドラインに基づいてステージを分類し、各ステージに応じた治療方針を決定します。血中クレアチニン値・SDMA値を主な指標として使用します。

Stageクレアチニン(目安)SDMA状態・特徴主な治療方針
1犬 <1.4/猫 <1.6<18腎機能の低下はわずか。症状はほぼなし原因疾患の特定と管理。3〜6か月ごとのモニタリング。タンパク尿・高血圧の評価
2犬 1.4–2.8/猫 1.6–2.8犬18–35/猫18–25軽度の腎機能低下。多飲多尿が現れ始める。最も多く診断される腎臓サポート食の開始を検討。リン制限。タンパク尿があればACE阻害薬。定期検診強化
32.9–5.0犬36–54/猫26–38中等度〜重度の低下。食欲不振・嘔吐・体重減少。貧血を伴うことも腎臓サポート食の徹底。リン吸着薬。皮下輸液。抗嘔吐薬・食欲増進薬。貧血管理
4>5.0犬 >54/猫 >38高度な低下。尿毒症症状(嘔吐・食欲廃絶・口内炎・けいれん)が出現入院輸液・集中管理。緩和ケア・QOL最優先。予後の正直な共有

ステージ分類は、タンパク尿の程度(UPCサブステージ)と血圧(血圧サブステージ)と組み合わせて総合的に評価します。同じステージでも、タンパク尿や高血圧が重なると予後が変わるため、これらのコントロールが重要です。

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診断の流れ

「多飲多尿かも」「血尿が出た」といった気になる症状も、定期検診でのスクリーニングも、同じ流れで対応します。

  1. ステップ1問診・視診・触診

    飲水量・尿量・食欲・体重変化・嘔吐の有無などを詳しく確認します。可能であれば、自宅で採取した尿をお持ちください。

  2. ステップ2尿検査

    尿比重・尿タンパク・尿糖・潜血・細菌・結晶などを確認します。腎臓病では血液検査より先に異常が現れることが多く、最も重要なスクリーニング検査のひとつです。

  3. ステップ3血液検査

    クレアチニン・BUN・SDMA・リン・電解質・血球計算など。IRIS分類によるステージ判定と、全身状態の評価を行います。

  4. ステップ4血圧測定

    腎臓病と高血圧は密接に関連しています。高血圧は腎障害を加速させるため、定期的な血圧モニタリングと管理が欠かせません。

  5. ステップ5腹部超音波検査(エコー)

    腎臓の大きさ・形・内部構造・結石の有無・膀胱壁の状態などを確認します。無麻酔・低侵襲で実施します。

  6. ステップ6追加検査(必要に応じて)

    UPC(尿タンパク/クレアチニン比)・尿培養・腹部X線・細胞診など。確定診断や治療方針の決定に必要な検査を追加します。

それぞれの検査の内容は、尿検査血液検査超音波検査のページで詳しくご説明しています。

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治療の考え方

腎臓病に「完治」はありませんが、「進行を遅らせ、QOLを維持する」ことは十分に可能です。ステージと症状に応じた個別のプランを、ご家族と一緒に作ります。

食事療法

腎臓病管理の最も重要な柱のひとつです。ステージ・体重・食欲・嗜好性を考慮して、最適な腎臓サポート食を選びます。タンパク質・リン・ナトリウムの制限と、水分摂取の促進(ウェットフード・飲水量アップ)が基本になります。

薬物療法

ステージと合併症に応じて、必要な薬を段階的に追加します。ACE阻害薬・ARB(タンパク尿・高血圧)、リン吸着薬(高リン血症)、抗嘔吐薬・食欲増進薬(QOL改善)、エリスロポエチン製剤(腎性貧血)、抗菌薬(尿路感染・腎盂腎炎)などです。

輸液療法

腎臓病では脱水が腎機能の悪化を加速させます。院内での点滴に加え、ご家族が自宅で行う皮下輸液(在宅輸液)を指導しています。輸液量・頻度はステージと状態に応じて調整します。

泌尿器疾患の治療

膀胱炎(抗菌薬・環境改善)、ストルバイト結石(食事療法による溶解)、シュウ酸カルシウム結石(外科的摘出)、尿道閉塞(尿道カテーテル・緊急処置)、前立腺疾患(去勢手術・抗菌薬)など、疾患ごとに適切な治療を行います。

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ご自宅での管理

腎泌尿器疾患の管理は、病院での治療と自宅でのケアが両輪です。ご家族が毎日の変化を記録・観察することが、病状悪化の早期発見につながります。

毎日の観察ポイント

  • 飲水量……1日に飲んだ水の量を測る(犬は体重1kgあたり約50〜60ml/日、猫は約40〜50ml/日が目安)。急な増加は腎臓病・糖尿病のサインです。
  • 排尿の様子……1日の排尿回数・量・色を記録。血尿(赤・ピンク色)は要注意、尿が少ない・出ないは緊急サインです。にごりやにおいの変化もチェックします。
  • 体重・食欲……週1回、同じ時間に体重を測ります。1か月で5%以上の減少は要受診。食欲・食べる量の変化、嘔吐・下痢の回数もメモしておきます。

自宅での尿採取ガイド

尿検査は腎臓病・膀胱炎・結石の早期発見に欠かせません。自宅で採取した尿をお持ちいただくと、来院時の負担を減らし、より自然な状態での検査が可能になります。

犬の採尿方法

  • 紙コップ・お玉で直接キャッチ(易):排尿ポーズをとったら、後ろから静かに容器を差し込みます。最も清潔な方法です。
  • ペットシーツを裏返して敷く(易):ビニール面を上にして敷き、溜まった尿をスポイトで吸い取ります。
  • ウロキャッチャー(中):棒の先のスポンジに尿を吸わせ、容器に絞り出します。当院でもご用意しています。

猫の採尿方法

  • システムトイレ(下段シーツを外す)(易):下段の吸水シートを取り除き、トレーに溜まった尿をスポイトで採取します。
  • 猫砂を減らして裏返しシートを敷く(中):猫砂を極力少なくし、裏返したシートに溜まった尿を採取します。
  • お玉・トレイで直接キャッチ(難):排尿が始まってからそっと差し込みます。事前にトイレのそばにお玉を置いて慣らしておくとよいでしょう。

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当院の麻酔へのこだわり

多くの麻酔薬は、肝臓や腎臓で代謝・排泄されます。腎機能が低下している子では、通常の薬や投与量では体に負担がかかることがあるため、麻酔管理に特別な配慮が欠かせません。「腎臓が悪いから手術できない」と諦める前に、まずはご相談ください。

慢性腎臓病(CKD)を管理中でも、歯科処置や腫瘍の切除など、手術が必要になるケースは少なくありません。当院では腎機能を術前の血液検査で正確に評価し、腎排泄に依存しない薬剤を選択したうえで、術中は血圧・輸液・体温を厳密に管理して腎臓への負担を最小限に抑えます。

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Q&A

よくあるご質問

「腎臓が悪い」と言われました。どのくらい深刻ですか。
ステージによって大きく異なります。Stage 1〜2であれば、適切な管理で長期間安定して過ごせるケースが多くあります。大切なのは現在のステージを正確に把握し、進行を遅らせる管理を早期に始めることです。「腎臓が悪い」という事実よりも、「今、何ができるか」を一緒に考えましょう。
腎臓病の食事療法は本当に必要ですか。食べてくれない場合は。
食事療法は腎臓病管理の最も重要な柱のひとつです。ただし「食べない」こと自体が栄養不足を招き、腎機能をかえって悪化させる場合があります。腎臓サポート食を無理強いするより、まず食べることを優先し、徐々に移行していく方法を一緒に考えます。嗜好性の高い腎臓食を複数試したり、ウェットフードを活用する方法もあります。
在宅輸液(皮下点滴)は自分でできますか。
多くのご家族が、最初は不安を感じながらも習得されています。当院では実際に手技をご指導し、納得できるまで練習していただいてから自宅での実施をお願いしています。「難しそう」と感じる方も、ぜひ一度ご相談ください。
おしっこが出ていない気がします。様子を見てもいいですか。
様子を見ないでください。特に雄猫・雄犬では尿道閉塞の可能性があり、排尿できない状態が続くと数時間〜半日で急性腎不全・死亡に至ることがあります。「トイレに行くけれど尿が出ていない」「少量しか出ない」場合は、すぐにご連絡ください。
健康診断で尿検査をお願いできますか。
もちろんです。当院では定期健診の一環として尿検査を積極的におすすめしています。特に7歳以上の猫・10歳以上の犬では、年2回の尿検査・血液検査をおすすめします。症状がなくても早期に異常を発見できることが、長期的な健康管理につながります。

このページは一般的な情報提供を目的としています。実際の診断・治療方針は その子の状態によって異なります。個別の症状や薬の使い方については、 自己判断せず担当獣医師にご相談ください。