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古谷動物病院古谷動物病院FURUYA ANIMAL CLINICご予約

CANINE PARVOVIRUS

犬パルボウイルス感染症

子犬の命を奪う、激しい胃腸炎。強い感染力を持つ一方、ワクチンで確実に防げます。

犬パルボウイルス感染症は、とくにワクチンが済んでいない子犬を襲う、激しい嘔吐と血の混じった下痢を起こす病気です。ウイルスは環境の中でとても長く生き、強い感染力を持ちます。発症すると急速に脱水・ショックへ進み、命に関わります。一方で、早期からの集中的な治療で多くの子を救えるようになり、そして何より、ワクチンできちんと予防できる病気です。子犬を迎えたら、まず予防の計画を一緒に立てましょう。

  • 感染症
  • 予防

この記事は 院長/獣医師 大塚 元貴 が監修しています(最終監修日:)。

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病気の概要

犬パルボウイルス感染症は、激しい嘔吐と血の混じった下痢を起こす、命に関わる胃腸の感染症です。ウイルスは腸や骨髄などの細胞分裂が盛んな組織を攻撃するため、とくに成長期の子犬(ワクチン未完了の子)で重症化します。

ウイルスは環境の中でとても長く生き、強い感染力を持ちます。発症すると急速に脱水・ショックへ進みますが、早期からの集中的な治療で多くの子を救え、ワクチンできちんと予防できる病気です。

子犬

とくにワクチン未完了の子犬で重症化しやすい

数か月〜1年

ウイルスが環境中で生き残る期間。強い感染力

75〜90%

集中的な支持療法での救命率(無治療では約1割)

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感染経路 ― 便を介して、環境から

  1. ステップ1感染犬の便にウイルスが大量に出る

    感染した犬の便には、大量のパルボウイルスが排出されます。

  2. ステップ2口から入って感染する(糞口感染)

    その便やウイルスで汚れたものを口にすることで感染します。地面のにおいを嗅ぐ・なめる子犬は、とくに口に入りやすくなります。

  3. ステップ3環境・人を介して間接的にも広がる

    ウイルスは非常に丈夫で、環境中で数か月〜1年ほど生き残ります。靴・衣服・食器・地面などを介して、間接的に持ち込まれることもあります。

03

主な症状

  • 元気消失・食欲低下・発熱(初期)
  • 激しい嘔吐
  • 生臭いにおいのある、水様〜血の混じった下痢
  • 急速な脱水、ぐったりして立てない
  • ショック(歯ぐきが白い・体が冷たい・意識がもうろう)

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診断・治療

診断は、症状に加えて、便中のウイルスを調べる検査(抗原検査)や血液検査(白血球の減少など)で行います。治療は、ウイルスそのものを叩く薬ではなく、体を支えて回復を待つ集中的な支持療法が中心です。

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予防 ― ワクチンで確実に防げる

パルボウイルス感染症は、ワクチン(犬の中心的なワクチンに含まれます)で確実に予防できる病気です。

子犬のワクチンスケジュール

母乳由来の免疫が残る間はワクチンが効きにくいため、生後6〜8週ごろから始め、3〜4週間隔で16週齢ごろまで複数回接種するのが一般的です。この完了までは、まだ十分な免疫がありません。

接種完了までの過ごし方

ワクチンが完了するまでは、他の犬との接触や不特定多数が集まる場所を避けます。子犬を迎えたら、接種計画とそれまでの過ごし方を一緒に立てましょう。

犬のワクチン・予防接種のご案内

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さらに詳しく知りたい方へ(参考リンク)

より深く知りたい方のために、当院が診療の拠りどころとしている信頼できる情報源をご紹介します。外部サイトへ移動し、専門的な内容や英語のページを含みます。気になる点は、遠慮なく担当獣医師におたずねください。

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ご予約から診察・治療方針のご提案までの流れを、わかりやすくまとめています。

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Q&A

よくあるご質問

どんな症状が出ますか。すぐ受診すべきですか。
はい、すぐに受診が必要な緊急疾患です。初期は元気消失・食欲低下・発熱から始まり、続いて激しい嘔吐と、独特の生臭いにおいのある水様〜血の混じった下痢が現れます。子犬では急速に脱水が進み、ぐったりして立てなくなり、ショック状態に陥ることがあります。とくにワクチンが済んでいない子犬で、激しい嘔吐や血便がみられたら、様子を見ずにすぐご連絡ください。発見と治療が早いほど、救命の可能性が高まります。
どうやってうつるのですか。うちに来て大丈夫ですか。
パルボウイルスは、感染した犬の便に大量に排出され、それを口にすること(糞口感染)でうつります。ウイルスは非常に丈夫で、環境中で数か月〜1年ほど生き残り、多くの家庭用消毒薬では死にません。靴や衣服、地面などを介して間接的に持ち込まれることもあります。そのため、ワクチンが完了していない子犬は、他の犬が集まる場所(ドッグラン・ペットショップ周辺・散歩コースなど)を避けることが大切です。来院時の注意点もご案内しますので、事前にご相談ください。
治療で治りますか。助かりますか。
パルボウイルスそのものを直接やっつける薬はありませんが、体を支える『集中的な支持療法』で多くの子を救えるようになっています。治療の柱は、点滴による脱水・電解質の補正、吐き気止め、二次的な細菌感染を防ぐ抗菌薬、栄養と痛みの管理などで、多くは入院が必要です。誠実にお伝えすると、無治療では命を落とすことが多い病気ですが、早期からしっかり治療すれば、救命率は大きく上がります。だからこそ「早く気づいて、早く治療を始める」ことが何より重要です。
家にパルボにかかった犬がいました。消毒はどうすれば?
パルボウイルスは一般的な消毒薬に強い抵抗性があるため、消毒には希釈した塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)が有効とされています。まず便や汚れを物理的に取り除いてから、床や器具を塩素系消毒薬で処理します。布類は洗濯・熱処理を、屋外の土壌はウイルスが長く残るため注意が必要です。新しい子犬を迎える前には、十分な消毒期間とワクチンが欠かせません。具体的な消毒方法や、次に犬を迎える際の注意点は、遠慮なくご相談ください。
予防はできますか。ワクチンはいつ打てばいいですか。
はい、パルボウイルス感染症はワクチン(犬の中心的なワクチンに含まれます)で確実に予防できる病気です。子犬は母乳由来の免疫が残っている間はワクチンが効きにくいため、生後6〜8週ごろから始めて、3〜4週間隔で16週齢ごろまで複数回接種するのが一般的です。この接種が完了するまでは、まだ十分な免疫がないため、他の犬との接触や不特定多数が集まる場所は避けます。子犬を迎えたら、ワクチンのスケジュールと、それまでの過ごし方を一緒に計画しましょう。

このページは一般的な情報提供を目的としています。実際の診断・治療方針は その子の状態によって異なります。個別の症状や薬の使い方については、 自己判断せず担当獣医師にご相談ください。