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古谷動物病院古谷動物病院FURUYA ANIMAL CLINICご予約

PUG

パグの特徴とかかりやすい病気

しわ深い顔と巻き尾が特徴の犬種。代表的な短頭種で、呼吸・角膜・皮膚のトラブルに注意します。

パグは深いしわとくるりとした巻き尾、愛嬌ある表情で長く愛されてきた代表的な短頭種です。人なつこく飼いやすい一方、鼻が短い体のつくりから、呼吸・熱中症・目・皮膚のケアがとても大切になります。好発はあくまで「かかりやすい傾向」。早めに知って備えることで、その子らしい毎日を長く支えられます。

  • 好発疾患
  • JKC登録頭数 上位

くしゃっとしたしわの顔と巻き尾、おおらかで人なつこい性格で、古くから世界中で愛されてきたパグ。その表情豊かな顔立ちは、短頭種ならではの体の特徴と結びついています。ここでは、来院前の予習として、パグで比較的みられる病気と、ご家庭でできるケアをまとめました。犬種の魅力を大切にしながら、健康で長く暮らすための知識としてお役立てください。

01

パグってどんな犬?

中国を起源とする古い愛玩犬で、ヨーロッパの王侯貴族にも愛されてきました。深いしわの寄った顔、くるりと巻いた尾、大きな目がトレードマーク。体重は6〜8kgほどで、短毛ながら意外に抜け毛の多い犬種です。

性格の傾向

陽気で人懐こく、ユーモラス。争いを好まず、子どもや他の犬にも穏やかに接することが多い犬種です。家族のあとを影のようについて回り、そばに寄り添うのが好き。そして、とても食いしん坊です。

暮らし方・お手入れ

暑さが苦手なので、夏は涼しい時間の短い散歩に切り替えます。顔のしわの間は湿って汚れが溜まりやすいため、こまめに拭いて乾かしてください。短毛でもブラッシングで抜け毛を減らせます。体重管理はこの犬種の健康の要です。

ここがたまらない

呼ばれて首をかしげる仕草、フガフガという鼻息、くるんと巻いた尻尾。ソファでいびきをかいて眠る姿にまで愛嬌があります。「笑わせようとしていないのに面白い」——パグと暮らす方が口をそろえる魅力です。

02

とくに知っておきたい好発疾患

短頭種気道症候群(BOAS)・狭窄性外鼻孔

Brachycephalic Obstructive Airway Syndrome

鼻の穴が狭い(狭窄性外鼻孔)・のどの奥の軟口蓋が長いなど、複数の要因で上気道が狭くなり、呼吸がしづらくなる状態です。大規模疫学研究(英国VetCompass)では、パグはBOASや狭窄性外鼻孔のリスクが全犬種のなかでも最も高い部類と報告されています。いびき・「ガーガー」という呼吸音・運動を嫌がる・暑さや興奮で苦しそうになる、はサイン。程度によっては外科的な改善が選択肢になります。

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膝蓋骨脱臼(パテラ)

Patellar Luxation

膝のお皿(膝蓋骨)が正常な位置からずれる整形疾患で、パグでもリスクが高いと報告されています。「後ろ足を一瞬あげてケンケンする」「スキップのような歩き方」はサインの一つ。体重管理と滑りにくい床環境が、進行予防と関節への負担軽減につながります。

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アレルギー性皮膚疾患

Allergic Skin Disease

パグはアレルギー性皮膚疾患のリスクが高いと報告されています。かゆみ・赤み・かき壊し・皮膚のにおいが主なサインで、顔・足先・お腹などに出やすい傾向があります。慢性的に繰り返すことが多く、外耳炎や皮膚の二次感染を伴うことも。体質を見きわめ、長く付き合いながら管理していく病気です。

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外耳炎

Otitis Externa

耳の構造やアレルギー体質を背景に、耳漏(耳だれ)や外耳炎を起こしやすい犬種です。VetCompassでも耳漏のリスクが高いと報告されています。耳をかく・頭を振る・においが強い・耳の中が赤い、は受診のサイン。皮膚のアレルギーと連動して繰り返すことも多く、全身の皮膚状態を含めて診ていくことが大切です。

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毛包虫症(アカラス・ニキビダニ症)

Demodicosis

皮膚に常在するニキビダニが免疫バランスの崩れなどをきっかけに増殖し、脱毛・赤み・皮膚炎を起こす病気です。パグは毛包虫症の好発犬種として報告されています。目や口のまわりの部分的な脱毛から始まることが多く、早期に気づいて適切に管理することが大切です。

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熱中症

Heat Stroke

短頭種は上気道が狭く、呼吸によって体温を下げる仕組みが働きにくいため、熱中症のリスクがとても高い犬種です。パグは鼻がとくに短く、気温がそれほど高くない日でも急速に体温が上がることがあります。ハアハアが止まらない・ぐったりする・よだれが増える、は緊急のサイン。予防が最優先の病気です。

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03

見逃したくない初期サイン

呼吸

いびき・ガーガー音・運動や暑さで苦しそう

白濁・充血・涙が増える・目を気にする

皮膚

しわの赤み・におい・かゆみ・かき壊し

これらは代表的な好発疾患の初期に出やすいサインです。1つでも当てはまる、あるいは「なんとなくいつもと違う」と感じたら、それが早期発見のきっかけになります。とくに呼吸と目の異変は、早めの対応が大切です。

04

ご家庭でできる予防・健康管理

  1. ステップ1暑さ・熱中症を徹底的に避ける

    短頭種のパグにとって最優先の対策です。夏は日中の散歩を避け、涼しい時間帯に短めに。室内は空調で温度を管理し、車内に短時間でも置き去りにしないでください。ハアハアが止まらない・ぐったりは緊急事態です。

  2. ステップ2呼吸の様子を日頃から観察する

    ふだんのいびきや呼吸音、運動後の息づかいを動画で記録しておくと、変化に気づきやすく、受診時の大きな手がかりになります。呼吸が苦しそうなら早めにご相談ください。

  3. ステップ3適正体重を保つ

    パグは太りやすい犬種です。体重の増加は狭い気道・関節・皮膚への負担を大きくします。呼吸のしやすさのためにも、おやつを含めた食事管理をご相談ください。

  4. ステップ4目・顔のしわ・耳を毎日ケアする

    突出した目は乾燥や傷に弱いため、白濁・充血・涙などの変化に早く気づけるよう毎日観察を。しわの内側はやさしく拭いて乾かし、耳も清潔に保ちましょう。

  5. ステップ5年1回以上の健康診断を受ける

    呼吸(気道の評価)・目・皮膚・耳・体重を定期的にチェックすることで、無症状のうちに変化を捉えられます。シニア期はより頻回の健診が安心です。

05

当院の考え方

古谷動物病院は「診察室の延長としてのウェブサイト」を大切にしています。犬種ごとの傾向を知ることは、不安をあおるためではなく、その子に合った予防とタイミングのよい受診につなげるためのものです。パグの短頭種としての体質は、飼い主さんが日々の暮らしのなかでできる工夫——暑さを避け、呼吸を見守り、体重を保ち、目と皮膚をケアすること——で、そのリスクを大きく減らせます。おおらかで人を癒すパグの魅力を長く楽しめるよう、私たちと一緒に見守っていきましょう。気になることは、どんな小さなことでもご相談ください。

07

かかりやすい病気(当院の解説ページ)

パグで比較的みられる病気のうち、当院に解説ページがあるものです。 好発は「かかりやすい傾向」であって、必ずかかるわけではありません。 気になるサインがあれば、来院前の予習にお使いください。

ほかの探し方

ほかの犬種・猫種から探す、気になる様子から引ける症状から探す、診断名で引ける病気の一覧もご利用ください。

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ご予約から診察・治療方針のご提案までの流れを、わかりやすくまとめています。

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Q&A

よくあるご質問

パグを迎えました。まず何に気をつければいいですか?
短頭種として、いちばんの基本は「暑さを避けること」と「呼吸の様子を知っておくこと」です。パグは鼻がとくに短く、体温を下げる仕組みが働きにくいため、熱中症のリスクが高い犬種です。夏場だけでなく、締め切った室内や車内は季節を問わず危険です。あわせて、目・顔のしわ・耳を毎日やさしくチェックする習慣をつけましょう。気になる点があれば、どんな小さなことでもご相談ください。
パグは目のトラブルが多いと聞きました。本当ですか?
はい。パグは眼窩(目のくぼみ)が非常に浅く眼球が前に出ているため、角膜が乾きやすく傷つきやすい構造です。大規模疫学研究でも、パグは角膜潰瘍のリスクが高い犬種と報告されています。目の白濁・充血・涙が増える・目を気にしてこするといったサインは、放置すると急速に悪化することがあります。目の異変に気づいたら、その日のうちにご連絡ください。
顔のしわが赤くなり、においも気になります。どうすればいいですか?
深いしわの内側は蒸れやすく、皮膚炎(皮膚ひだ皮膚炎)を起こしやすい部位です。パグは皮膚ひだ皮膚炎やアレルギー性皮膚疾患の好発犬種でもあります。しわの間はやさしく拭いてよく乾かし、清潔と乾燥を保つのが基本ですが、赤み・におい・かゆみが続く場合は自己流のケアだけで様子を見ず、一度ご相談ください。背景にアレルギーが隠れていることもあります。

このページは一般的な情報提供を目的としています。実際の診断・治療方針は その子の状態によって異なります。個別の症状や薬の使い方については、 自己判断せず担当獣医師にご相談ください。