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ATOPY & FOOD ALLERGY

犬猫のアトピー性皮膚炎と食物アレルギー

症状はそっくり。だからこそ「切り分け」が治療の第一歩です。

くり返すかゆみの代表が、アトピー性皮膚炎と食物アレルギーです。この二つは見た目がよく似ていて、区別しないまま治療を続けると遠回りになります。原因を正しく切り分けることが、遠回りのようで一番の近道です。当院では検査で背景を見極め、その子とご家族が続けられる管理を一緒に組み立てます。

  • 皮膚科
  • アレルギー

この記事は 院長/獣医師 大塚 元貴 が監修しています(最終監修日:)。

とくに気をつけたい犬種・猫種

好発(かかりやすい傾向)が知られている犬種・猫種です。必ずかかるわけではありません。

01

この2つを、なぜ一緒に説明するのか

犬・猫のくり返すかゆみの代表が、アトピー性皮膚炎食物アレルギーです。どちらも「アレルギー(過敏反応)による皮膚炎」ですが、原因も治療もまったく違います。

やっかいなのは、この二つが見た目でそっくりなこと。かゆがる場所、赤み、脱毛、くり返す外耳炎——症状だけでは区別がつきません。そのうえ、同時に両方を持っている子も少なくありません。

だからこそ、「たぶんアトピー」「きっと食べ物のせい」と思い込みで進めず、検査で正しく切り分けることが、遠回りのようで一番の近道になります。このページでは、二つの病気を並べて理解し、どう見分け、どう管理していくのかを解説します。

6ヶ月〜3歳

アトピー性皮膚炎が発症しやすい年齢の目安

8

食物アレルギーを見極める除去食試験の期間

90%超

8週間の除去食試験で食物アレルギーを検出できる割合

02

かゆみが起こるしくみ ― 皮膚バリアと過敏反応

健康な皮膚は、表面の角質層が「バリア」となって、アレルゲン(アレルギーの原因物質)や細菌の侵入を防いでいます。アレルギー体質の子では、この皮膚バリアがもともと弱いことが分かってきました(角質をつなぐタンパク質「フィラグリン」などの働きの乱れが関わります)。

バリアがゆるむと、外からアレルゲンが入り込みやすくなり、免疫が過剰に反応して炎症とかゆみが起こります。さらに、かゆくて掻く → バリアがこわれる → もっとアレルゲンが入るという悪循環に陥ります。

土台

皮膚バリアの低下(体質)

角質のバリア機能が弱く、乾燥しやすい。アレルゲンや細菌が入り込みやすい状態。

きっかけ

アレルゲンの侵入・過敏反応

環境中のアレルゲン(アトピー)や食物成分(食物アレルギー)に免疫が過剰に反応する。

症状

炎症とかゆみ

皮膚が赤くなり、強いかゆみが出る。なめる・掻く・こすりつけるといった行動が増える。

悪循環

掻き壊し → 二次感染

掻き壊しでバリアがさらにこわれ、細菌(膿皮症)やマラセチアが二次的に増えて、かゆみと炎症が増幅する。

慢性化

皮膚の肥厚・色素沈着

くり返すうちに皮膚が厚くゴワゴワし、黒ずんでくる。かゆみが「くせ」のように長引く。

03

2つの病気を、並べて理解する

アトピー性皮膚炎

Atopic Dermatitis

遺伝的な体質を背景に、環境中のアレルゲン(ハウスダストマイト=室内のチリダニ、花粉、カビなど)に過敏に反応して起こる、慢性のかゆみです。多くは若い時期(生後6ヶ月〜3歳ごろ)に始まり、季節によって悪化することがあります。完治させる病気というより、上手に付き合って快適な状態を保つ病気です。

食物アレルギー(食物有害反応)

Cutaneous Adverse Food Reaction

食事に含まれる特定の成分(多くはタンパク質)に対する反応で起こる皮膚炎です。牛肉・乳製品・鶏肉・小麦などが原因になりやすいとされます。季節を問わず一年中みられ、どの年齢でも発症します。一部の子では、軟便や下痢などの消化器症状を伴います。原因食材が分かれば、食事管理で症状をコントロールできます。

04

いちばん重要で、いちばん難しい「切り分け」

下の表のとおり、二つの病気には手がかりになる違いがあります。ただし、症状の出る場所や見た目はほとんど重なり合っていて、それだけで確定はできません。

見分けの手がかりアトピー性皮膚炎食物アレルギー
主な原因環境アレルゲン(チリダニ・花粉・カビなど)食物中の成分(多くはタンパク質)
発症しやすい年齢多くは生後6ヶ月〜3歳どの年齢でも(1歳未満の若齢・高齢での発症もある)
季節性季節性のことがある(悪化する時期がある)通年(季節を問わない)
かゆみの部位顔・耳・脇・内股・指の間・お腹まわりほぼ同じ(見た目では区別困難)。肛門まわりのかゆみが比較的多い
消化器症状通常はない一部で軟便・排便回数の増加・ガス・下痢を伴う
診断の決め手他の原因の除外(+Favrotの臨床基準)除去食試験+負荷試験
主な治療薬でのかゆみ管理+スキンケア+減感作療法原因食物を避ける食事管理

05

症状・好発犬種

こんなサインはご相談ください

好発犬種・猫種

体質が関わるため、特定の犬種で多くみられます。もちろん、どの犬・猫でも起こり得ます。

  • 柴犬・シー・ズー・フレンチブルドッグ・パグ
  • ゴールデン/ラブラドール・レトリーバー
  • ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア
  • ボストンテリア・ジャック・ラッセル・テリアなど
  • 猫では特定の品種の偏りは強くありませんが、若齢〜中年齢で発症することが多くみられます

06

診断 ― 「除外」で確かめる

かゆみの病気には、「これ一つで確定できる検査」がありません。とくにアトピー性皮膚炎は、かゆみを起こす他の病気を一つずつ除外し、最後に残るものとして診断する——いわゆる除外診断です。その子の負担が少ない検査から順に進めます。

出発点

慢性のかゆみ・皮膚炎

いつから・どこに・季節性はあるか・食事や生活環境・これまでの治療歴を詳しく伺います。

除外 ①

寄生虫を除外

ノミ疥癬ニキビダニミミダニ

皮膚検査・耳垢検査と、駆虫・ノミ予防で、寄生虫によるかゆみを除きます。

除外 ②

細菌・マラセチアの感染を治療

膿皮症マラセチア皮膚炎

二次的に増えた感染を抗菌薬・抗真菌薬やシャンプーで抑え、それでも残るかゆみを評価します。

最大の分かれ道

食物アレルギーを除去食試験で見分ける

原因になりにくい食事だけを6〜8週間与え、かゆみが治まるかを確認します。ここが二つを切り分ける核心です(下で詳しく解説)。

診断

残ったものがアトピー性皮膚炎

寄生虫・感染・食物アレルギーをすべて除外して残るのがアトピー性皮膚炎です。ここまで来て、自信を持って管理に進めます。

皮膚・耳の基本検査

その場でできる、負担の少ない検査から始めます。

  1. ステップ1細胞診(テープ・スライド)

    皮膚にテープやスライドガラスを当て、細菌やマラセチアが増えていないかを顕微鏡で確認します。麻酔なしで、多くはその場で結果の概要をお伝えできます。

  2. ステップ2皮膚掻爬(そうは)検査・被毛検査

    皮膚を軽く掻き取って、ニキビダニ・疥癬などの寄生虫を探します。かゆみの原因を寄生虫から除外していきます。

  3. ステップ3耳垢検査

    くり返す外耳炎の背景にアレルギーが隠れていることが多いため、耳の中の細菌・マラセチア・耳ダニも確認します。

食物アレルギーを確かめる「除去食試験」と「負荷試験」

二つを切り分ける、いちばん重要なステップです。原因になりにくい食事だけを一定期間与えて反応をみます。手間はかかりますが、これが最も確実な唯一の方法です。

  1. ステップ1除去食を選ぶ

    その子が今まで食べたことのない新奇タンパク食、またはタンパク質を細かく分解した加水分解タンパク食を、獣医師が選びます。市販の「アレルギー対応」表示のフードは、微量混入の可能性があり診断には不向きです。

  2. ステップ26〜8週間、それだけを与える

    決めた食事以外はいっさい与えません。おやつ・人の食べ物・味つきの薬(フィラリア薬やおやつ型サプリ含む)・拾い食いが一度でも入ると、判定が狂います。ここを徹底できるかが成否を分けます。

  3. ステップ3かゆみが治まるか評価する

    多くは5〜8週間で変化が見えてきます。8週間続けることで、9割以上の食物アレルギーを見つけられるとされています。

  4. ステップ4負荷試験(もとの食事に戻す)

    かゆみが治まったら、あえてもとの食事に戻して再発するかを確かめます。再びかゆくなれば、食物が原因である裏づけになります。

  5. ステップ5再び除去食に戻して確定

    もう一度除去食に戻してかゆみが治まれば、食物アレルギーと確定します。ここまで確かめると、その後の食事選びに原因食材を1つずつ加えて絞り込むこともできます。

07

治療 ― 「かゆみを抑える・原因を管理する・土台を整える」

治療は一つの薬に頼らず、いくつかの方法を組み合わせて進めます。目標は、かゆみをゼロにすることではなく、その子が快適に過ごせて、ご家族も無理なく続けられるバランスを見つけることです。

食物アレルギーの治療 ― 原因を避ける食事管理

食物アレルギーと確定できれば、治療はシンプルです。原因の食材を含まない食事を続けることで、多くの場合は食事管理だけで症状をコントロールでき、薬を減らせます。これが、正しく診断する最大のメリットです。おやつや味つきの薬にも原因食材が入らないよう、生活全体で管理します。

アトピー性皮膚炎の治療 ― 多角的に、その子に合わせて

アトピー性皮膚炎は、次の4つを状態に合わせて組み合わせます。国際的な治療ガイドライン(ICADA 2015)でも、単剤ではなく多面的な管理が推奨されています。

① かゆみのコントロール(薬)

つらいかゆみを早くやわらげます。ステロイド(速効・急性の悪化に)、オクラシチニブ(アポキル/JAK阻害薬・速効)、ロキベトマブ(サイトポイント/かゆみを起こすIL-31を狙う抗体・注射)、シクロスポリン(アトピカ/免疫を調整・慢性の維持向き)などから、年齢・持病・状態に合わせて選びます。

② スキンケア・保湿(土台づくり)

弱った皮膚バリアを補うため、保湿と体質に合った薬用シャンプーで、アレルゲンや余分な皮脂・細菌を洗い流します。必須脂肪酸(オメガ3・6)の補給も、皮膚の状態を整える助けになります。薬に頼りすぎない「洗って減らす」アプローチです。

③ 感染のコントロール

二次的に増えた細菌(膿皮症)やマラセチアには、抗菌薬・抗真菌薬に加えて薬用シャンプーが有効です。感染を抑えるだけでかゆみが大きく減ることもあります。

④ 減感作療法(アレルゲン免疫療法)

原因アレルゲンを少しずつ体に慣らし、過敏反応そのものをやわらげる治療です。効果が出るまで数ヶ月〜1年ほどかかりますが、唯一「体質」に働きかける治療で、およそ2/3の子で改善が期待できます。薬の量を減らせる可能性があります。

急性期と慢性期 ― 目的が変わる

アトピー性皮膚炎の管理は、**いま強く出ているかゆみを鎮める「急性期(フレア=悪化時)」**と、**落ち着いた状態を長く保つ「慢性期(維持期)」**とで、目的も手段も変わります。国際的な治療ガイドライン(ICADA 2015)も、この二つを分けて考えることを勧めています。急性期は「早く火を消す」、慢性期は「火種を残さず、次の火事を防ぐ」——このイメージが分かりやすいかもしれません。

急性期(フレア=悪化時)慢性期(維持期)
状態赤み・強いかゆみが出ている症状が落ち着いている
目的つらい症状を早く鎮める良い状態を長く保ち、再燃を防ぐ
引き金への対応悪化の原因(ノミ・感染・特定の季節など)を探して取り除く引き金をあらかじめ避ける・予防を続ける
主な薬速効性のステロイド(外用・内服)やオクラシチニブで一気に抑える必要最小限の薬に絞る。プロアクティブ療法・減感作療法を活用
スキンケア低刺激シャンプーでやさしく洗う保湿・薬用シャンプー・必須脂肪酸を習慣として継続

プロアクティブ療法 ― 再燃を「先回り」して防ぐ

これまでの一般的な使い方は、**「かゆくなったら薬を使い、治まったらやめる」**というもの(リアクティブ=後追い型)でした。この方法だと、良くなったり悪くなったりをくり返しやすく、悪化のたびに強い薬が必要になりがちです。

これに対し**プロアクティブ療法(先回り型)**は、症状が消えた後も、以前くり返し悪くなっていた部位に、計画的に少ない頻度で外用薬を続けるという考え方です。見た目には治っていても、皮膚の奥では炎症が“くすぶって”残っています。この火種を定期的に抑えておくことで、再燃までの間隔を延ばすのが狙いです。

リアクティブ(後追い型)

かゆくなってから対処する

悪化 → 治療 → 中止 → また悪化…をくり返す。そのたびに強い薬が必要になりやすい。

プロアクティブ(先回り型)

治った後も“火種”を抑え続ける

寛解後も、以前悪かった部位に少ない頻度で外用薬を継続。目に見えない炎症を抑え、再燃を予防する。

めざす状態

少ない薬で、良い状態が長く続く

悪化の波が小さくなり、急性期に使う強い薬の量・回数を減らせる可能性がある。

代表的なのが、外用ステロイド(ヒドロコルチゾンアセポネートなど)を、以前悪かった部位に週2日(連続する2日)だけ使い続ける方法です。研究では、この使い方で再燃までの期間が約4倍に延び、目立った副作用もみられなかったと報告されています。外用は全身への影響が少なく、狙った場所だけをピンポイントで抑えられるのが利点です。

  1. ステップ1まず寛解させる(急性期の治療)

    はじめは毎日の外用などでしっかり症状を抑え、皮膚を「良い状態(寛解)」まで持っていきます。

  2. ステップ2続ける部位を決める

    その子がくり返し悪くなる部位(指の間・内股・脇・目や口のまわりなど)を、治療の記録から見きわめます。

  3. ステップ3少ない頻度で維持する

    見た目が治っていても、その部位に週2日程度、外用薬を続けます。全身にべったり塗るのではなく、火種のある場所だけをおさえるイメージです。

  4. ステップ4定期的に見直す

    調子や季節で必要量は変わります。うまくいけばさらに頻度を減らせることもあります。効果と皮膚の状態を診ながら、その子に合う頻度に調整します。

08

猫のアレルギー ― 猫アトピー症候群(FASS)

猫にもアレルギー性の皮膚炎があり、環境アレルゲンによるものは近年「猫アトピー症候群(FASS:Feline Atopic Skin Syndrome)」と呼ばれます。猫でも、食物アレルギーやノミアレルギーを除外したうえで診断する点は犬と同じです。

猫のアレルギーは、犬と見た目が少し異なり、次のような特徴的なパターンで現れます。

粟粒性皮膚炎(ぞくりゅうせい)

背中を中心に、細かいかさぶたがブツブツと散らばる。触るとザラザラして気づかれることが多いパターンです。

自己損傷性の脱毛

過剰になめることで、お腹や内股・脇などの毛が左右対称に薄くなる。「なめ壊し」による脱毛です。

好酸球性肉芽腫群

唇・口の中・お腹・後ろ足などに、赤い盛り上がりや潰瘍ができる。かゆみや違和感を伴います。

頭頸部のかき壊し

顔・耳・首まわりを強くかき、傷やただれをつくる。強いかゆみのサインです。

09

予後・付き合い方

アトピー性皮膚炎は、残念ながら「完治」させることが難しい病気です。けれども、正しく切り分けて原因を管理し、スキンケアで土台を整えれば、多くの子が薬を最小限にしながら快適に暮らせます。食物アレルギーは、原因を突き止められれば食事管理でしっかりコントロールできます。

くり返すかゆみは、その子にとってもご家族にとっても大きなストレスです。「体質だから仕方ない」とあきらめる前に、まずは原因を切り分けるところから始めましょう。その子とご家族が幸せに過ごせることを目標に、無理なく続けられる管理を一緒に考えます。皮膚科・耳科の診療内容については、あわせてこちらもご覧ください。

療法食とは何か・なぜ獣医師の指導が要るのかを見る

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さらに詳しく知りたい方へ(参考リンク)

より深く知りたい方のために、当院が診療の拠りどころとしている信頼できる情報源をご紹介します。外部サイトへ移動し、専門的な内容や英語のページを含みます。気になる点は、遠慮なく担当獣医師におたずねください。

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Q&A

よくあるご質問

アトピーと食物アレルギーは、血液検査だけで見分けられますか?
いいえ、血液検査(アレルゲン特異的IgE検査)だけで確定することはできません。血液検査やパッチテストは「どのアレルゲンに反応しやすいか」の参考にはなりますが、アトピー性皮膚炎の診断や食物アレルギーの原因食材の特定を、単独で下せる検査ではありません。アトピー性皮膚炎は他のかゆみの原因を一つずつ除外して診断し、食物アレルギーは原因を含まない食事だけを与える「除去食試験」で確認します。手間はかかりますが、これが最も確実な方法です。
除去食試験は、なぜそんなに長く(6〜8週間)かかるのですか?
食物アレルギーによる皮膚炎は、原因食材をやめてもすぐには治まらず、症状が落ち着くまで時間がかかるためです。研究では、8週間続けることで9割以上の食物アレルギーを見つけられるとされています。途中でおやつや味つきの薬、拾い食いなどが入ると判定が狂ってしまうため、期間中は決められた食事だけを徹底することがとても大切です。長く感じますが、ここを丁寧に行うことが正しい診断につながります。
一度アトピーと診断されたら、一生薬が必要ですか?
アトピー性皮膚炎は「完治」よりも「上手に付き合う」病気です。ただし、一生同じ量の薬が必要という意味ではありません。スキンケア・シャンプー療法・保湿・環境の工夫を組み合わせることで、必要な薬をできるだけ少なく保つことを目指します。季節や体調で症状は変わるため、そのつど薬を調整し、落ち着いている時期は減薬・休薬できることもあります。減感作療法(アレルゲン免疫療法)が合えば、薬に頼る量をさらに減らせる場合があります。薬の種類・量は担当獣医師にご相談ください。
市販の「アレルギー対応フード」に変えれば、食物アレルギーは分かりますか?
診断目的には向きません。市販の「アレルゲン除去」をうたうフードでも、微量の混入や表示されない原料が含まれることがあり、除去食試験の食事としては不確実です。診断のための除去食試験では、獣医師が選んだ加水分解タンパク食(タンパク質を細かく分解してアレルギーを起こしにくくした食事)や、その子が今まで食べたことのない新奇タンパク食を用います。まずはご相談ください。
食物アレルギーだと分かれば、薬はいらなくなりますか?
原因の食材を避けられれば、多くの場合は食事管理だけで症状をコントロールでき、薬を減らせます。これが食物アレルギーを正しく診断する大きなメリットです。ただし、アトピー性皮膚炎を併発している子では、食事管理だけでは足りず、かゆみ止めやスキンケアを併用することがあります。二つの病気は同時に持っていることもあるため、切り分けたうえで、その子に必要な組み合わせを考えます。

このページは一般的な情報提供を目的としています。実際の診断・治療方針は その子の状態によって異なります。個別の症状や薬の使い方については、 自己判断せず担当獣医師にご相談ください。