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古谷動物病院古谷動物病院FURUYA ANIMAL CLINICご予約

PREANESTHETIC EXAMINATION

術前検査(手術・麻酔の前に行う検査)

「麻酔をかけて大丈夫か」を、確かめてから

手術の前に行う検査は、その子が麻酔と手術に耐えられる状態かを確かめるためのものです。当院では血液検査に加えて、胸部レントゲン(2方向)・腹部の超音波・心臓の超音波を行います。表からは分からない問題を、麻酔の前に見つけておくためです。

  • 手術前
ANESTHESIA麻酔・鎮静
この検査自体は通常不要です(強く怖がる場合は鎮静を使うことがあります)。全身麻酔は手術当日にかけます
FASTING絶食
血液検査のため、絶食でお越しいただきます(指示は事前にご案内します)
DURATION検査にかかる時間
30分〜1時間ほど。お預かりして行います
RESULT結果が出るまで
院内検査は20分ほどから/外部委託の項目は1週間程度

その子の状態・検査の目的によって変わることがあります。実際の進め方は診察でご相談ください。

手術の前に行う検査には、はっきりした目的があります。その子が麻酔と手術に耐えられる状態かを、事前に確かめることです。麻酔をかけてから問題に気づくのと、かける前に知っておくのとでは、取れる手段がまったく違います。

このページでご説明するのは、手術当日より前に行う検査です。検査そのものは麻酔をかけずに行いますが、強く怖がる子・興奮してしまう子では、安全に検査を進めるために鎮静を使うことがあります。全身麻酔をかけるのは手術当日で、その計画をここで立てます。

01

当院の術前検査

当院では、次の4つを標準の組み合わせとして行っています。身体検査(視診・触診・聴診)は、そのすべての土台です。

胸部レントゲン(2方向)

心臓の大きさと形、肺の状態を確認します。2方向撮るのは、1方向だけでは臓器が重なって見えないためです。高齢の子では、症状の出ていない肺の変化や、腫瘍の肺転移がここで見つかることがあります。

腹部の超音波検査

肝臓・脾臓・腎臓・膀胱・副腎などを観察し、症状の出ていないしこりや臓器の異常がないかを確認します。手術の内容そのものが変わることもあります。

心臓の超音波検査

弁の状態、心筋の厚み、部屋の大きさを評価します。心雑音のない子でも、猫の心筋症のように無症状で進む病気があります。麻酔中の輸液量や薬剤の選択に直結する情報です。

血液検査(CBC・生化学)

貧血や炎症の有無、肝臓・腎臓のはたらき、電解質、血糖などを調べます。多くの麻酔薬は肝臓と腎臓で代謝・排泄されるため、この2つの臓器の状態が麻酔の計画を左右します。

必要に応じて、心電図・血圧測定や追加の血液検査を組み合わせます。年齢、持病、手術の内容によって、確かめておくべきことは変わります。

02

検査で何を判断しているのか

  1. ステップ1麻酔のリスクを評価します

    全身状態と持病から、麻酔のリスクがどの程度かを分類(ASA分類)し、ご説明します。リスクがゼロの麻酔はありませんが、どの程度かを共有したうえで判断していただきたいと考えています。

  2. ステップ2その子専用の麻酔計画を立てます

    リスクの評価をもとに、使う薬・量・組み合わせを個別に決めます。肝臓や腎臓のはたらきが落ちている場合は、代替薬の選択や投与量の調整を行います。

  3. ステップ3手術前に整えるべきことを決めます

    脱水、貧血、電解質の乱れ、感染などが見つかれば、先に治療して状態を整えてから手術に臨みます。日程を調整することもあります。

  4. ステップ4ご家族にご説明します

    何が分かったのか、リスクはどの程度か、当日はどう管理するのかをご説明します。ご納得いただいてから、手術の予約を進めます。

03

高齢・持病があるときの考え方

「高齢だから麻酔はできない」とは考えていません。年齢そのものは病気ではないからです。大切なのは、その子の心臓・肝臓・腎臓が今どういう状態かを把握し、それに合わせた計画を立てることです。

心臓病がある場合も同じです。当院では手術を行う獣医師とは別に、麻酔専任のスタッフが術中の管理に専従し、血圧・心拍数・心電図・SpO2・EtCO2・体温を継続的に監視します。詳しくは麻酔科のページをご覧ください。

04

さらに詳しく知りたい方へ(参考リンク)

より深く知りたい方のために、信頼できる情報源をご紹介します。外部サイトへ移動し、英語のページを含みます。気になる点は、遠慮なく担当獣医師におたずねください。

麻酔科の詳しいご案内を見る あわせて読む:血液検査(CBC・血液化学検査)

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この検査が関わる病気・診療科

この検査で調べる病気

ここに挙げたのは、この検査が診断・経過観察に関わる病気の一部です。実際に何を調べるかは、その子の症状によって変わります。

費用について

検査の費用は、項目の数・院内で行うか外部の検査機関に依頼するか・麻酔の有無によって変わります。必要と考える検査は、目的と概算の費用をご説明したうえで進めますので、気になる点は遠慮なくお聞きください。ご予算に合わせて優先順位をつけることもできます。

はじめてご来院される方へ

ご予約から診察・治療方針のご提案までの流れを、わかりやすくまとめています。

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Q&A

よくあるご質問

血液検査だけではいけないのですか。
血液検査で分かるのは、主に臓器のはたらきや貧血・炎症の有無です。心臓の弁の状態、心筋の厚み、おなかの中のしこりや脾臓の異常は、血液の数値には現れません。当院が胸部レントゲンと腹部・心臓の超音波を組み合わせるのは、麻酔をかけてから初めて分かるという事態を避けるためです。
若くて元気なのに、そこまで必要ですか。
若い子でも、生まれつきの心臓の異常や、症状の出ていない病気が見つかることがあります。避妊・去勢のように健康な状態で受ける手術ほど、「予定していなかった問題」を事前に知っておく意味は大きくなります。検査の範囲は年齢や状態に応じてご相談します。
心臓が悪いと言われています。手術はあきらめるしかありませんか。
そうとは限りません。当院では循環器科と麻酔科が連携し、術前に心機能を評価したうえで、心臓への負担が少ない薬剤を選び、術中も血圧・心拍数・心電図を厳密に管理します。リスクを正しく評価して備えることで、他院で手術を断られたケースに対応できることもあります。まずはご相談ください。
術前検査のときに麻酔をかけるのですか。
いいえ。術前検査は手術当日より前に、麻酔をかけずに行います。全身麻酔をかけるのは手術当日で、その計画を立てるための検査が術前検査です。ただし、検査中に強く怖がる・暴れてしまう子では、安全に進めるために鎮静を使うことがあります。その場合も事前にご説明します。
検査はいつ受ければよいですか。手術当日でもよいですか。
手術の数日前までに受けていただくのが理想です。結果によって麻酔の計画を変えたり、追加の検査や治療を先に行ったりすることがあるためです。外部の検査機関に依頼する項目は結果まで1週間程度かかるため、余裕をもってご相談ください。
検査で問題が見つかったら、手術は中止になりますか。
中止と決まるわけではありません。多くの場合は、麻酔薬の選び方を変える、点滴や薬で状態を整えてから行う、日程をずらすといった調整で対応できます。「手術できるかどうか」ではなく「どうすれば安全に行えるか」を考えるための検査です。

このページは一般的な情報提供を目的としています。実際の診断・治療方針は その子の状態によって異なります。個別の症状や薬の使い方については、 自己判断せず担当獣医師にご相談ください。