目の検査は、いくつかの短い検査を組み合わせて行います。どれも数分で終わり、多くは麻酔を必要としません。それでいて、急いで治療を始めるべきか、経過を見てよいのかという判断を、その場で下せる検査です。
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主な検査と、分かること
| 検査 | 何を見るか |
|---|---|
| 眼圧測定 | 目の中の圧力。上がっていれば緑内障、下がっていればぶどう膜炎などを疑います |
| スリットランプ(細隙灯顕微鏡) | 細い光の帯を当て、角膜・前房・レンズを層ごとに拡大して観察します |
| フルオレセイン染色 | 特殊な色素で角膜を染め、傷の有無と範囲を確認します |
| 涙液量検査 | 一定時間に出る涙の量を測ります。乾性角結膜炎(ドライアイ)の診断に使います |
| 眼底検査 | 目の奥(網膜・視神経)を観察します。全身の病気が現れることもあります |
眼圧 ― 緑内障を見逃さないために
緑内障は、目の中の圧力が上がることで視神経が傷つき、視力が失われていく病気です。犬では急に発症することがあり、眼圧が高い状態が続くと、短時間で回復しない障害が残ります。目が赤い、痛がる、瞳が開いたままといった症状で来院された場合、まず眼圧を測るのはこのためです。
反対に眼圧が下がっているときは、ぶどう膜炎など目の中の炎症を疑います。眼圧は「高いか低いか」の両方向から、目の中で起きていることを教えてくれます。
染色 ― 見えない角膜の傷を浮かび上がらせる
角膜の傷は、肉眼では分からないことがあります。フルオレセインという色素は傷ついた部分にだけとどまるため、青い光を当てると傷の形と範囲がはっきり見えます。治療の前後で同じ検査をすれば、治っているのか、広がっているのかも確認できます。
涙の量 ― 「目やにが多い」の裏にあるもの
涙が少ないと、目の表面が乾いて傷つきやすくなり、ねばつく目やにが増えます。ドライアイは治療で管理できる病気ですが、放置すると角膜が濁って視力に影響します。目やにが続くとき、原因が感染なのか涙の不足なのかを見分けるために、涙の量を測ります。
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検査の流れ
ステップ1:お話をうかがいます
いつから、どちらの目に、どんな症状が出ているか。目をこすっていないか、以前に同じことがなかったか。ご自宅で使っている目薬があれば容器ごとお持ちください。
ステップ2:外から観察します
まぶた・結膜・角膜の状態、左右差、瞳の大きさと光への反応を確認します。まぶたの内側に向いた毛が刺激になっていることもあります。
ステップ3:必要な検査を選んで行います
症状に応じて、眼圧測定・スリットランプ・染色・涙液量検査を組み合わせます。どれも数分で終わります。
ステップ4:その場でご説明します
急いで治療を始めるべきか、経過を見てよいのかを含めてご説明します。目の病気は進行が速いことがあるため、再診の間隔も具体的にお伝えします。
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さらに詳しく知りたい方へ(参考リンク)
より深く知りたい方のために、信頼できる情報源をご紹介します。外部サイトへ移動し、英語のページを含みます。気になる点は、遠慮なく担当獣医師におたずねください。
- 動物の眼の身体検査/MSD獣医マニュアル・獣医師向け(英語) — 眼科検査の手順と、それぞれの検査が示す所見について解説。

