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内視鏡検査

おなかを切らずに、中を見る

内視鏡は、細いカメラを口や肛門から入れて、消化管の粘膜を直接見る検査です。飲み込んでしまった異物をその場で取り出せることもあり、開腹手術を避けられる場面があります。体への負担が小さいことが、最大の利点です。

  • 画像診断
ANESTHESIA麻酔・鎮静
全身麻酔が必要です
FASTING絶食
12時間以上の絶食(大腸の検査では前日からの準備が必要です)
DURATION検査にかかる時間
30分〜1時間ほど。お預かりして行います
RESULT結果が出るまで
所見は当日/生検の病理結果は1〜2週間程度

その子の状態・検査の目的によって変わることがあります。実際の進め方は診察でご相談ください。

内視鏡は、先端にカメラのついた細い管を口や肛門から入れ、消化管の内側を直接観察する検査です。画面には粘膜が拡大して映り、色・凹凸・出血・びらんの有無まで確認できます。おなかを切らずに、中で起きていることを見られることが、この検査のいちばんの価値です。

01

内視鏡でできること

飲み込んだ異物を取り出す

胃や食道にとどまっている異物は、鉗子でつかんで口から取り出せることがあります。開腹手術を避けられれば、体への負担も入院期間も大きく変わります。

粘膜を直接観察する

炎症の広がり、潰瘍、腫瘤、狭窄などを、画像として確認します。レントゲンや超音波では分からない粘膜の表情が見えます。

生検(組織を採る)

気になる部位から粘膜の一片を採り、病理検査に出します。慢性の下痢や嘔吐の原因が、炎症性の病気なのか腫瘍なのかを見分けるために欠かせません。

処置を行う

狭くなった部分を広げる、出血している部位を確認するなど、観察に続けて処置を行える場合があります。

02

内視鏡と開腹手術の使い分け

「まず内科、必要なら外科」という判断を同じ科で行えることが、当院の消化器診療の基本です。内視鏡はその中間にあり、診断と治療の両方を、切らずに行える手段として位置づけています。

内視鏡開腹手術
届く範囲食道・胃・十二指腸/大腸と回腸の入口付近消化管のどこでも
異物胃・食道にあり、つかめる形状のもの腸に流れたもの、鋭利なもの、紐状のもの、大きすぎるもの
生検粘膜の表層腸の壁の全層(深い層の病変も分かる)
体への負担小さい。多くは日帰りまたは短期の入院大きい。入院と術後の管理が必要

紐状の異物を飲み込んだ場合は、無理に引くと腸を傷つける危険があるため、内視鏡での摘出が適さないことがあります。誤食に気づいたら、自己判断で吐かせようとせず、まずご連絡ください。飲み込んだ物・大きさ・時間によって、最適な方法が変わります。

03

検査の流れ

  1. ステップ1診察と事前の検査

    症状と経過をうかがい、レントゲンや超音波で異物の位置や消化管の状態を確認します。全身麻酔をかけるため、術前検査も行います。

  2. ステップ2絶食してご来院いただきます

    胃や食道を見る場合は12時間以上の絶食が必要です。食べ物が残っていると観察ができず、麻酔中に吐き戻す危険もあります。大腸を見る場合は、前日からの準備が必要です。

  3. ステップ3全身麻酔をかけて観察します

    麻酔担当のスタッフがモニタリングを行いながら、カメラを進めて粘膜を観察します。必要に応じて異物の摘出や生検を行います。30分〜1時間ほどが目安です。

  4. ステップ4所見をご説明します

    撮影した画像をお見せしながら、何が見えたのかをご説明します。生検に出した場合、病理の結果は1〜2週間程度でお伝えします。

04

さらに詳しく知りたい方へ(参考リンク)

より深く知りたい方のために、信頼できる情報源をご紹介します。外部サイトへ移動し、英語のページを含みます。気になる点は、遠慮なく担当獣医師におたずねください。

消化器科・軟部外科の詳しいご案内を見る あわせて読む:超音波検査(エコー)

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この検査が関わる病気・診療科

この検査で調べる病気

ここに挙げたのは、この検査が診断・経過観察に関わる病気の一部です。実際に何を調べるかは、その子の症状によって変わります。

費用について

検査の費用は、項目の数・院内で行うか外部の検査機関に依頼するか・麻酔の有無によって変わります。必要と考える検査は、目的と概算の費用をご説明したうえで進めますので、気になる点は遠慮なくお聞きください。ご予算に合わせて優先順位をつけることもできます。

はじめてご来院される方へ

ご予約から診察・治療方針のご提案までの流れを、わかりやすくまとめています。

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Q&A

よくあるご質問

異物はいつでも内視鏡で取れますか。
取れる場合と、取れない場合があります。胃や食道にあるもの、形状がつかめるものは内視鏡の得意分野です。一方、腸まで流れてしまったもの、鋭利なもの、紐状のもの、大きすぎてつかめないものは開腹手術が必要になります。飲み込んだ物と時間によって方針が変わるため、まずは早めにご連絡ください。
全身麻酔は避けられませんか。
避けられません。カメラを口から食道・胃へ進める処置で、意識がある状態では苦痛が大きく、噛んでしまう危険もあります。ただし、内視鏡は「おなかを切らずに済む」方法であり、開腹手術と比べれば体への負担も入院期間も小さくなります。
検査の前の準備は何が必要ですか。
胃や食道を見る場合は、12時間以上の絶食が必要です。胃に食べ物が残っていると粘膜が観察できず、麻酔中に吐き戻す危険もあります。大腸を見る場合は、前日からの絶食と腸内をきれいにする準備が必要になります。具体的な指示は事前にお渡しします。
生検をすると出血しませんか。
内視鏡で採るのは粘膜のごく小さな一片で、通常はわずかな出血で自然に止まります。ただし、採れるのは粘膜の表層に限られるため、腸の壁の深い層まで調べる必要がある場合は、開腹による全層生検を検討します。
内視鏡で見えない場所はありますか。
あります。口から入れる場合に届くのは、食道・胃・十二指腸のあたりまでで、その先の小腸の大部分には届きません。肛門から入れる場合も、大腸と回腸の入口付近までです。届かない範囲を調べるには、超音波検査や開腹手術が必要になります。

このページは一般的な情報提供を目的としています。実際の診断・治療方針は その子の状態によって異なります。個別の症状や薬の使い方については、 自己判断せず担当獣医師にご相談ください。