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DENTAL RADIOGRAPHY

歯科レントゲン検査

見えている歯は、歯の3分の1

歯周病の多くは、歯ぐきに隠れた「見えない部分」で進みます。外から見て問題がなさそうな歯の根元が溶けていることも、逆に見た目の悪い歯が温存できることもあります。それを確かめるのが歯科レントゲンです。

  • 画像診断
ANESTHESIA麻酔・鎮静
全身麻酔が必要です
FASTING絶食
前日夜からの絶食をお願いします(詳細は事前にご案内します)
DURATION検査にかかる時間
歯科処置の中で行います(撮影自体は数分)
RESULT結果が出るまで
処置後に画像をお見せしながらご説明します

その子の状態・検査の目的によって変わることがあります。実際の進め方は診察でご相談ください。

歯科レントゲンは、通常のレントゲンとは別の、口の中専用の小さな装置で撮影する検査です。センサーを口の中に入れ、歯を1本ずつ、あるいは数本ずつ、真横から写します。

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なぜ「見た目」だけでは足りないのか

歯は、全体の約3分の2が歯ぐきと骨の中に隠れています。私たちが外から見ているのは、氷山でいえば水面から出ている部分にすぎません。

外から見えるもの

歯石の付き方、歯ぐきの赤み・腫れ、歯のぐらつき、欠けや変色。ここまでは視診で分かります。

レントゲンで初めて見えるもの

歯根の状態、歯を支える骨(歯槽骨)がどれだけ溶けているか、根の先の膿の袋、猫に多い歯の吸収、埋まったままの歯、根の折れ。処置の判断は、ここで決まります。

歯周病の多くが「歯ぐきに隠れた部分」で進むのは、このためです。歯石を取ってきれいに見えるようになっても、歯を支える骨が失われていれば、その歯は残せません。逆に、汚れて見える歯が、骨はしっかりしていて温存できることもあります。

02

こんなときに撮影します

  • 歯石除去(スケーリング)を行うとき ― 処置と同じ麻酔の中で、口全体を撮影します
  • 口の匂いが強い、歯ぐきから出血する、口を触られるのを嫌がるとき
  • 硬いものを噛んで歯が折れたとき ― 神経や根の状態を確認します
  • 猫で、食べるときに顎が震える・特定の歯を触ると痛がるとき ― 歯の吸収病巣を疑います
  • 乳歯が抜けずに残っているとき ― 永久歯の位置と埋伏の有無を確認します
  • 口の中にできものがあるとき ― 骨に及んでいるかを確認します

03

検査の流れ

  1. ステップ1診察でお口の状態を確認します

    視診で歯石・歯ぐきの状態を確認し、処置が必要かを判断します。全身麻酔が可能かを調べる術前検査の日程もご相談します。

  2. ステップ2全身麻酔をかけます

    麻酔担当のスタッフが、血圧・心電図・SpO2・EtCO2・体温を継続的に監視します。歯科処置だからと麻酔を軽く見ることはしません。

  3. ステップ3口全体を撮影します

    センサーを口の中に置き、数枚から十数枚に分けて撮影します。歯は本数が多く、1枚では全体が写らないためです。

  4. ステップ4画像をもとに処置内容を決めます

    どの歯を残し、どの歯を抜くかを、骨の状態から判断します。処置の途中で気になる部位を追加撮影することもあります。

  5. ステップ5画像をお見せしながらご説明します

    処置後に、どの歯にどのような変化があったのかをご覧いただきます。なぜその判断になったのかを、画像とあわせてご説明します。

04

麻酔について

歯科レントゲンには全身麻酔が必要です。センサーを決まった位置に保ち、動かずにいてもらわなければ、診断できる画像にならないためです。

歯科は、高齢の子や小型犬・猫の受診が多い領域です。だからこそ「高齢だから麻酔ができない」と決めつけず、術前検査で心臓・肝臓・腎臓の状態を評価したうえで、その子に合わせた麻酔計画を立てます。麻酔の考え方については麻酔科のページをご覧ください。

05

さらに詳しく知りたい方へ(参考リンク)

より深く知りたい方のために、信頼できる情報源をご紹介します。外部サイトへ移動し、英語のページを含みます。気になる点は、遠慮なく担当獣医師におたずねください。

歯科・口腔外科の詳しいご案内を見る あわせて読む:レントゲン検査(X線検査)

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費用について

検査の費用は、項目の数・院内で行うか外部の検査機関に依頼するか・麻酔の有無によって変わります。必要と考える検査は、目的と概算の費用をご説明したうえで進めますので、気になる点は遠慮なくお聞きください。ご予算に合わせて優先順位をつけることもできます。

はじめてご来院される方へ

ご予約から診察・治療方針のご提案までの流れを、わかりやすくまとめています。

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Q&A

よくあるご質問

どうして麻酔が必要なのですか。
撮影用のセンサーを口の中の決まった位置に置き、動かずにいてもらう必要があるためです。起きている状態では位置が定まらず、診断できる画像になりません。また、歯科レントゲンは歯石除去や抜歯の判断のために撮るものなので、処置と同じ麻酔の中で行うのが最も負担の少ない方法です。
見た目がきれいな歯でも撮る必要がありますか。
あります。歯は全体の約3分の2が歯ぐきの下に隠れており、外から見えるのは一部にすぎません。表面がきれいでも、歯根の周りの骨が溶けていたり、猫に多い歯の吸収病巣が進んでいたりすることがあります。逆に、汚れて見える歯が温存できることもあります。
全部の歯を撮るのですか。
口全体を数枚から十数枚に分けて撮影します。歯は本数が多く、1枚では全体が写らないためです。処置の途中で気になる部位を追加で撮ることもあります。
撮影した画像は見せてもらえますか。
はい。処置後に画像をお見せしながら、どの歯にどのような変化があったのか、なぜ抜歯が必要と判断したのかをご説明します。ご家族に納得していただいたうえで治療を進めたいと考えています。
無麻酔の歯石取りではだめですか。
当院では無麻酔での歯石取りは行っていません。見える部分の歯石を削るだけでは、歯周病の原因である歯周ポケットの中は清掃できず、歯科レントゲンによる診断もできないためです。詳しくは歯科・口腔外科のページをご覧ください。

このページは一般的な情報提供を目的としています。実際の診断・治療方針は その子の状態によって異なります。個別の症状や薬の使い方については、 自己判断せず担当獣医師にご相談ください。