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BICHON FRISE

ビション・フリーゼの特徴とかかりやすい病気

白い綿毛のような被毛が印象的な犬種。皮膚アレルギーとシュウ酸カルシウム尿石に注意します。

ビション・フリーゼは白い綿毛のような被毛が印象的な、明るく人なつこい愛玩犬です。健康面では、シュウ酸カルシウムによる尿石症の好発犬種として知られ、あわせて皮膚のアレルギーや目(白内障)にも注意が必要です。好発はあくまで「かかりやすい傾向」であり、早めに知って備えることで、その子らしい毎日を長く支えられます。

  • 好発疾患
  • JKC登録頭数 上位

白い綿毛のような被毛と、明るく人なつこい性格で愛されるビション・フリーゼ。健康面では「泌尿器」「皮膚」「目」に由来する注意点があります。ここでは、来院前の予習として、ビション・フリーゼで比較的みられる病気と、ご家庭でできるケアをまとめました。

01

ビション・フリーゼってどんな犬?

地中海沿岸で船乗りたちとともに広まったといわれる白い小型犬です。犬種名はフランス語で「巻き毛の小さな犬」を意味し、丸く仕上げるパウダーパフのカットで知られます。カールした厚い被毛は抜け毛が少ない反面、毛玉になりやすいのが特徴です。

性格の傾向

陽気でフレンドリー。人にも他の犬にも物怖じせず接することが多く、表情がとにかく豊かです。遊びが大好きで、家族と一緒に過ごす時間を何より喜びます。明るい反面、ひとりの時間が長いと寂しがる子もいます。

暮らし方・お手入れ

毎日のブラッシングと月1回程度のトリミングが前提の被毛です。耳の中や皮膚が蒸れやすいので、シャンプー後はしっかり乾かし、耳のにおいや赤みを時々チェックしましょう。散歩と遊びで元気を発散させてあげてください。

ここがたまらない

まんまるに整えた綿毛の頭と、そこに埋まる黒い瞳と鼻のコントラスト。うれしいときに部屋を全力で走り回る、あの弾けるような喜び方。写真を撮るたびにぬいぐるみのように写るのも、この犬種ならではです。

02

とくに知っておきたい好発疾患

尿石症(シュウ酸カルシウム結石)

Calcium Oxalate Urolithiasis

尿の中の成分が結晶・結石となり、膀胱炎や排尿困難を起こす病気です。ビション・フリーゼはミニチュア・シュナウザーと並び、シュウ酸カルシウム結石のリスクが高い犬種として報告されています。血尿・頻尿・排尿姿勢が長いはサイン。とくにオスで尿道に詰まると緊急事態になるため、早めの受診と、飲水量を増やす予防が大切です。

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アトピー性皮膚炎・アレルギー性皮膚炎

Atopic Dermatitis / Allergic Skin Disease

体質的にアレルギーを起こしやすく、くり返すかゆみ・赤み・涙やけ・外耳炎がみられます。ビション・フリーゼは品種の調査でも皮膚トラブルが上位に挙がる犬種です。かゆみは背景に体質があることが多く、完全にゼロにするより「上手に管理する」ことが目標。スキンケアと環境調整、必要に応じた治療で整えていきます。

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白内障

Cataract

水晶体が白く濁り、視力が徐々に低下する目の病気です。ビション・フリーゼは若齢でみられる若年性白内障が知られています。「目が白っぽく見える」「暗い場所や段差で動きが慎重になる」といった変化がサイン。進行度の評価やほかの目の病気との見分けのため、眼科的な検査をおすすめします。

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膝蓋骨脱臼(パテラ)

Patellar Luxation

膝のお皿(膝蓋骨)が正常な位置からずれる、小型犬でよくみられる整形疾患です。「後ろ足を一瞬あげてケンケンする」「スキップのような歩き方」はサインの一つ。早期に気づき、滑りにくい床環境や体重管理で膝を守ることが、将来の関節炎リスクを下げることにつながります。

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歯周病

Periodontal Disease

小さな口に歯が密集するため歯垢が停滞しやすく、小型犬は歯周病のリスクが高いことが知られています。口臭・歯石・歯ぐきの赤みは受診のサイン。子犬のうちからの歯みがき習慣が最大の予防です。歯の健康は全身の健康にもつながります。

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03

見逃したくない初期サイン

尿

血尿・頻尿・排尿姿勢が長い・出にくい

皮膚

かゆみ・赤み・涙やけ・くり返す外耳炎

白濁・暗い場所で動きが慎重になる

これらは代表的な好発疾患の初期に出やすいサインです。1つでも当てはまる、あるいは「なんとなくいつもと違う」と感じたら、それが早期発見のきっかけになります。

04

ご家庭でできる予防・健康管理

  1. ステップ1水をしっかり飲ませ、排尿を観察する

    十分な飲水は尿石予防の基本です。血尿・頻尿・排尿姿勢の長さに気づいたら早めに受診しましょう。とくにオスの「出にくい」は緊急のサインです。

  2. ステップ2皮膚と被毛を清潔に、かゆみを管理する

    定期的なシャンプーやブラッシングで皮膚を清潔に保ちます。かゆみ・赤み・涙やけが続くときは、体質に合わせたスキンケアや治療をご相談ください。

  3. ステップ3子犬期から歯みがきを習慣に

    毎日の歯みがきが歯周病予防の要です。まずは口元に触れることに慣れさせ、少しずつ進めます。

  4. ステップ4体重と飲水量・尿量を見守る

    急に水をよく飲む・尿が増える・よく食べるのに痩せる、といった変化は糖尿病のサインのことがあります。適正体重の維持とあわせて観察しましょう。

  5. ステップ5年1回以上の健康診断を受ける

    尿検査・血液検査で泌尿器や血糖を、あわせて目・膝・歯を定期的にチェックすることで、無症状のうちに変化を捉えられます。

05

当院の考え方

古谷動物病院は「診察室の延長としてのウェブサイト」を大切にしています。犬種ごとの傾向を知ることは、不安をあおるためではなく、その子に合った予防とタイミングのよい受診につなげるためのものです。ビション・フリーゼの明るい魅力を尊重しながら、泌尿器・皮膚・目を若いうちから一緒に見守り、選択肢を広げていきます。気になることは、どんな小さなことでもご相談ください。

ほかの探し方

ほかの犬種・猫種から探す、気になる様子から引ける症状から探す、診断名で引ける病気の一覧もご利用ください。

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Q&A

よくあるご質問

ビション・フリーゼを迎えました。まず何に気をつければいいですか?
ビション・フリーゼは「泌尿器(尿石)」と「皮膚」がポイントです。シュウ酸カルシウム結石ができやすい犬種なので、いつでも新鮮な水を飲めるようにし、排尿の回数や色をふだんから観察しましょう。また皮膚のかゆみ・赤み・涙やけが出やすいため、被毛と皮膚を清潔に保つことも大切です。気になる様子があれば早めにご相談ください。
血尿や、トイレの回数が増えるのはどんなときですか?
ビション・フリーゼはシュウ酸カルシウム結石の好発犬種で、結石が膀胱を刺激すると血尿・頻尿・排尿時の痛みが出ます。とくにオスは結石が尿道に詰まって尿が出なくなることがあり、これは緊急事態です。半日以上おしっこが出ない、しきりに力むのに出ない、といったときはすぐに受診してください。飲水量を増やす工夫が予防の基本になります。
よく体をかゆがります。アレルギーでしょうか?
ビション・フリーゼは皮膚のアレルギー(アトピー性皮膚炎・食物アレルギー)が報告の多い犬種です。かゆみ・赤み・涙やけ・くり返す外耳炎などがサインになります。かゆみは体質が背景にあることが多く、完全になくすより「上手に付き合って管理する」ことが目標です。スキンケアや環境調整、必要に応じた治療で、快適に過ごせるよう一緒に整えていきましょう。

このページは一般的な情報提供を目的としています。実際の診断・治療方針は その子の状態によって異なります。個別の症状や薬の使い方については、 自己判断せず担当獣医師にご相談ください。