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SIBERIAN

サイベリアンの特徴とかかりやすい病気

ロシア原産の大型で頑健な猫種。心臓(HCM)と、遺伝性の貧血(PK欠損症)に気をつけます。

サイベリアンは、ロシアの厳しい気候で育まれた大型で頑健な猫種です。遺伝性の病気は比較的少ないとされますが、猫全体で重要な肥大型心筋症(HCM)と、この猫種で知られる遺伝性の貧血(PK欠損症)には気を配りたいところ。要点をしぼって見守ることで、その健やかさを長く支えられます。

  • 好発疾患
  • アニコム 猫種ランキング上位

アニコムの猫種ランキングで上位に入る、豊かな被毛と大きな体格が魅力のサイベリアン。運動能力が高く人なつこい家庭猫として人気で、遺伝性の病気は比較的少ないとされる頑健な猫種です。だからこそ、注意点を欲張らず要点にしぼって見守ることが大切です。ここでは、来院前の予習として、サイベリアンで気にかけたい病気と、ご家庭でできるケアをまとめました。

01

サイベリアンってどんな猫?

ロシアに古くから暮らしてきた半長毛の土着猫を基礎とする猫種です。厳しい寒さに耐えるための三層構造の厚い被毛と、がっしりした骨格が特徴。体が完成するまでに数年かかる、ゆっくり育つ大型の猫です。

性格の傾向

人懐こく穏やかで、家族との関わりを好みます。運動能力が高く、高い場所へ軽々と登り、おもちゃを追いかける遊びも大好き。物おじしない性格の子が多く、来客にも動じにくい傾向があります。

暮らし方・お手入れ

厚い被毛は換毛期にごっそり抜けるため、ブラッシングは欠かせません。上下運動ができるキャットタワーや棚を用意すると、この猫種らしい暮らしができます。水に興味を示す子も多く、流れる水を好むことがあります。

ここがたまらない

首まわりを覆う豪華な襟毛と、ふさふさの尾。大きな体で膝に乗ってくる、その重みと温かさ。野生的な見た目と、家族に見せる甘えん坊ぶりのギャップが、この猫種の魅力です。

02

とくに知っておきたい好発疾患

肥大型心筋症(HCM)

Hypertrophic Cardiomyopathy

心臓の壁(とくに左心室)が厚くなり、血液を送り出す働きが低下する猫でもっとも多い心臓病です。サイベリアンでも重要な病気とされます。ただし原因となる遺伝子はまだ特定されていないため、遺伝子検査での予測はできず、心エコー検査による定期的なチェックが早期発見の中心になります。安静時の呼吸が速い・運動を嫌がる・元気の低下はサインです。

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多発性嚢胞腎(PKD)

Polycystic Kidney Disease

腎臓に多数の嚢胞(液体のふくろ)ができ、加齢とともに腎機能が低下していく遺伝性の病気です。サイベリアンでは過去のペルシャとの交配に由来して報告されることがありますが、頻度は高くないと考えられています。念のため、超音波検査や遺伝子検査で確認しておくと安心です。多飲多尿は早期のサインのひとつです。

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03

見逃したくない初期サイン

呼吸

安静時の呼吸が速い・運動を嫌がる・元気の低下

歯ぐき

歯ぐきや口の粘膜が白い・元気がない・疲れやすい

水を飲む量・おしっこの量が増える

これらは気にかけたい病気の初期に出やすいサインです。1つでも当てはまる、あるいは「なんとなくいつもと違う」と感じたら、それが早期発見のきっかけになります。

04

ご家庭でできる予防・健康管理

  1. ステップ1若いうちから心臓を検査する

    肥大型心筋症は遺伝子検査での予測ができないため、心エコー検査が早期発見の鍵です。若いうちに一度心臓の状態を把握し、定期的に追っていきましょう。

  2. ステップ2貧血のサインに気づく

    歯ぐきの色や元気・活動量の変化に目を配ります。気になるときは血液検査で確認を。ご希望に応じて、PK欠損症の遺伝子検査も選択できます。

  3. ステップ3適正体重と水分・トイレの観察を習慣に

    大型の猫種ですが太らせないことが各臓器の負担を減らします。水をよく飲める環境を整え、おしっこの量や回数の変化にも気を配りましょう。

  4. ステップ4年1回以上の健康診断を受ける

    心臓(心エコー)・血液・腎臓・尿を定期的にチェックすることで、頑健な猫種でも無症状のうちに変化を捉えられます。

05

当院の考え方

古谷動物病院は「診察室の延長としてのウェブサイト」を大切にしています。猫種ごとの傾向を知ることは、不安をあおるためではなく、その子に合った予防とタイミングのよい受診につなげるためのものです。サイベリアンは頑健な猫種だからこそ、あれもこれもと不安を並べるのではなく、心臓と貧血という要点にしぼって見守ることを大切にしています。丈夫な子でも、無症状のうちに始まる変化があります。若いうちから一緒に見守り、その健やかさを長く保つ選択肢を広げていきます。気になることは、どんな小さなことでもご相談ください。

07

かかりやすい病気(当院の解説ページ)

サイベリアンで比較的みられる病気のうち、当院に解説ページがあるものです。 好発は「かかりやすい傾向」であって、必ずかかるわけではありません。 気になるサインがあれば、来院前の予習にお使いください。

ほかの探し方

ほかの犬種・猫種から探す、気になる様子から引ける症状から探す、診断名で引ける病気の一覧もご利用ください。

はじめてご来院される方へ

ご予約から診察・治療方針のご提案までの流れを、わかりやすくまとめています。

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Q&A

よくあるご質問

サイベリアンは丈夫と聞きました。健康診断は必要ですか?
サイベリアンは比較的頑健な猫種ですが、「丈夫だから検査はいらない」ということはありません。とくに肥大型心筋症(HCM)は初期は無症状のことが多く、健康そうに見えても心臓の壁が厚くなっていることがあります。若いうちからの心エコー検査と、年1回以上の健康診断で、無症状のうちに変化を捉えることが大切です。
歯ぐきが白っぽく、元気がありません。
サイベリアンでは、遺伝性の貧血であるピルビン酸キナーゼ欠損症(PK欠損症)が知られています。歯ぐきや口の粘膜が白い、元気がない、疲れやすいといった様子は貧血のサインかもしれません。症状は出たり治まったりすることもあります。気になるときは血液検査でご確認ください。遺伝子検査で保因の有無を調べることもできます。
心臓の遺伝子検査はできますか?
サイベリアンの肥大型心筋症については、原因となる遺伝子がまだ特定されていません。そのため、遺伝子検査での予測はできず、心エコー検査による定期的なチェックが早期発見の中心になります。若いうちから心臓の状態を把握し、変化を追っていくことをおすすめします。

このページは一般的な情報提供を目的としています。実際の診断・治療方針は その子の状態によって異なります。個別の症状や薬の使い方については、 自己判断せず担当獣医師にご相談ください。