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古谷動物病院古谷動物病院FURUYA ANIMAL CLINICご予約

NORWEGIAN FOREST CAT

ノルウェージャン・フォレスト・キャットの特徴とかかりやすい病気

豊かな被毛の大型猫種。この猫種特有の遺伝病(GSD IV)や貧血(PK欠損症)、心臓に注意します。

ノルウェージャン・フォレスト・キャットは、ふさふさの被毛と大きな体、穏やかな性格が魅力の北欧生まれの猫種です。この猫種には特有の遺伝病(グリコーゲン蓄積症IV型・ピルビン酸キナーゼ欠損症)が知られ、心臓や大型種ならではの関節にも留意します。好発はあくまで「かかりやすい傾向」であり、早めに知って備えることで、その子らしい毎日を長く支えられます。

  • 好発疾患
  • アニコム 猫種ランキング上位

北欧の森で育まれた、豊かな被毛と大きな体をもつノルウェージャン・フォレスト・キャット。穏やかで人なつこい魅力の一方、健康面では「この猫種特有の遺伝病」と「心臓・関節」に注意点があります。ここでは、来院前の予習として、この猫種で知っておきたい病気と、ご家庭でできるケアをまとめました。

01

ノルウェージャン・フォレスト・キャットってどんな猫?

ノルウェーの森や農場で、厳しい冬を生き抜いてきた土着の猫を基礎とする猫種です。水をはじく上毛と密な下毛の二層構造、房のような耳の飾り毛、長くふさふさした尾が特徴。大型で、体が完成するまで4〜5年かかります。

性格の傾向

穏やかで人が好きな一方、自分の時間も大切にする自立心を持っています。木登りが得意だった名残で、高い場所を好み、上下運動を楽しみます。大きな体に似合わず、繊細で気配りのある性格の子も多い猫種です。

暮らし方・お手入れ

しっかりしたキャットタワーや棚など、高さのある居場所を用意してあげてください。換毛期の抜け毛は多く、ブラッシングは日課に。大型なので、トイレ・食器・爪とぎも体格に合ったサイズを選びます。

ここがたまらない

首元の襟毛と尾の豪華さ。大きいのに穏やかで、するりと高い場所へ登っていく身のこなし。近くに来て、体をぴたりと預けてくる甘え方。森からやってきた猫、という佇まいそのものが魅力です。

02

とくに知っておきたい好発疾患

肥大型心筋症・家族性心筋症

Hypertrophic / Familial Cardiomyopathy

心臓の筋肉が厚くなる、猫でもっとも多い心臓病です。ノルウェージャン・フォレスト・キャットでは家系内で心筋の肥大がみられるとの報告があり、注意したい病気です。ただし、この猫種で原因となる遺伝子はまだ特定されていないため、遺伝子検査での判定はできません。心臓超音波検査(心エコー)による早期発見と経過観察が中心になります。呼吸の速さ・元気消失・後ろ足の急なまひが出る前に、心エコーで見つけることが大切です。

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股関節形成不全

Hip Dysplasia

股関節のかみ合わせがゆるく育ち、関節炎や痛みにつながる発育性の病気です。犬に多い印象がありますが、大型の猫種では猫でもみられ、ノルウェージャン・フォレスト・キャットも留意される猫種のひとつです。動きたがらない・ジャンプをためらう・歩き方がぎこちないなどがサイン。適正体重の維持と、着地の衝撃をやわらげる環境づくりが関節への負担を減らします。気になる歩き方は動画を撮っていただくと診察がスムーズです。

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03

見逃したくない初期サイン

呼吸が速い・元気がない・後ろ足の急なまひ

歯ぐきや耳の内側が白い・元気消失・黄疸

ジャンプをためらう・歩き方がぎこちない

これらは代表的な好発疾患の初期に出やすいサインです。1つでも当てはまる、あるいは「なんとなくいつもと違う」と感じたら、それが早期発見のきっかけになります。

04

ご家庭でできる予防・健康管理

  1. ステップ1迎える前後にDNA検査の状況を確認する

    この猫種特有の遺伝病(GSD IV・PK欠損症)は、多くがDNA検査で保因の有無を確認できます。ブリーダーの検査結果を確かめる、必要に応じて検査を受けることが、いちばんの備えです。

  2. ステップ2適正体重を保つ

    大型でしっかりした体格ですが、太りすぎは関節・心臓の負担になります。体型(ボディコンディション)を定期的に確認し、食事量を管理しましょう。

  3. ステップ3関節にやさしい環境をつくる

    高い場所への上り下りに段差やステップを用意し、着地の衝撃をやわらげます。滑りにくい床も関節を守ります。

  4. ステップ4心臓の定期チェックを受ける

    肥大型心筋症は無症状の時期に進むことがあります。年1回以上の健診で聴診を、気になるときは心エコーで経過を追いましょう。

05

当院の考え方

古谷動物病院は「診察室の延長としてのウェブサイト」を大切にしています。猫種ごとの傾向を知ることは、不安をあおるためではなく、その子に合った予防とタイミングのよい受診につなげるためのものです。ノルウェージャン・フォレスト・キャットのように特有の遺伝病が知られる猫種では、DNA検査という「あらかじめ知る手段」を上手に使い、心臓や関節を若いうちから一緒に見守ります。気になることは、どんな小さなことでもご相談ください。

07

かかりやすい病気(当院の解説ページ)

ノルウェージャン・フォレスト・キャットで比較的みられる病気のうち、当院に解説ページがあるものです。 好発は「かかりやすい傾向」であって、必ずかかるわけではありません。 気になるサインがあれば、来院前の予習にお使いください。

ほかの探し方

ほかの犬種・猫種から探す、気になる様子から引ける症状から探す、診断名で引ける病気の一覧もご利用ください。

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Q&A

よくあるご質問

ノルウェージャン・フォレスト・キャットを迎えました。まず何に気をつければいいですか?
この猫種には特有の遺伝病(グリコーゲン蓄積症IV型・ピルビン酸キナーゼ欠損症)が知られています。多くはDNA検査で保因の有無を調べられるため、ブリーダーの検査結果を確認したり、必要に応じて検査を受けたりすると安心です。加えて、猫全般に多い心臓(肥大型心筋症)は心臓超音波検査で早期に見つけられます。大型でゆったり成長する猫種なので、若いうちから年1回以上の健診で体重・体型・心臓をチェックし、関節に負担をかけない環境づくりを心がけましょう。
グリコーゲン蓄積症IV型とはどんな病気ですか?
グリコーゲン蓄積症IV型(GSD IV)は、糖をエネルギーとして蓄える仕組みに関わる酵素が生まれつき働かず、体にグリコーゲンが異常にたまってしまう、この猫種特有の重い遺伝病です。多くは生後まもなく、または子猫期に神経や筋肉の症状が現れ、残念ながら予後は非常に厳しいものです。両親がともに保因していると発症する劣性遺伝で、繁殖前のDNA検査で発症を避けられます。ご家庭に迎える際は、両親の検査状況を確認しておくと安心です。
貧血の遺伝病があると聞きました。どう気をつければいいですか?
ピルビン酸キナーゼ欠損症(PK欠損症)は、赤血球が壊れやすくなり貧血を起こす遺伝病で、ノルウェージャン・フォレスト・キャットは保因率が比較的高いことが報告されています。元気消失・食欲低下・歯ぐきや耳の内側が白っぽい・黄疸などが手がかりです。症状の程度には幅があり、無症状に近い子もいます。DNA検査で保因・発症リスクを調べられるので、気になる場合はご相談ください。貧血のサインに気づいたら早めの受診が大切です。

このページは一般的な情報提供を目的としています。実際の診断・治療方針は その子の状態によって異なります。個別の症状や薬の使い方については、 自己判断せず担当獣医師にご相談ください。